車いすフェンシング — 2018/12/13 木曜日 at 22:27:51

車いすフェンシングW杯京都大会が開幕!

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日本で初めてのW杯開催。ホテルの宴会場を使用して行われている=グランドプリンスホテル京都(撮影/植原義晴)

世界トップレベルの車いすフェンサーが集結する「IWAS車いすフェンシング・ワールドカップ(W杯)京都大会」が13日、京都市のグランドプリンスホテル京都で開幕した。国内でのW杯は初めてで、16日まで行われる。

11月に行われたW杯ジョージア大会から、2020年東京パラリンピック出場に必要な世界ランキングポイント争いがスタート。京都大会はその2戦目となり、ポイント獲得を狙って27の国・地域から178名の選手がエントリーしている。日本チームからは、男子8人・女子4人が出場する。

初日のサーブルでは、女子Bの阿部千里(香川県立中央病院)が予選敗退。男子Aの安直樹(東京地下鉄)、加納慎太郎(ヤフー)、男子Bの恩田竜二(三交不動産)は決勝トーナメント初戦で敗退した。

サーブル予選で攻める恩田(左)

恩田は予選を4勝1敗とし、24人中5番手で決勝トーナメントに進出したが、リオパラリンピック銀メダルのギリシャの選手に敗れた。車いすテニスから車いすフェンシングに転向して4シーズン目。シドニー・アテネパラリンピック金メダリストである日本代表のフン・イン・キィヘッドコーチらのレッスンを受け、技のレパートリーが増えた。10月のアジアパラ競技大会では、メイン種目のサーブルで決勝に進出するなど、結果を残しつつある。

世界ランキングは現在11位。東京パラリンピックの出場枠にストレートインするには、世界ランキングで上位8人に入っていることが絶対条件。「対象の試合に積極的にエントリーしていく」と話し、前を向く。

14日にエペ、15日にフルーレの男女個人戦、最終日の16日にフルーレ男子団体戦・エペ女子団体戦が行われる。それぞれ、障がいの程度に応じてA(腹筋の機能があり、自力で体勢を維持できる選手)とB(腹筋の機能がなく、自力で体勢が維持できない選手)の2つのカテゴリーがある。

(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)