IBSAブラインドサッカー世界選手権2014の5位決定戦が24日行われ、日本は初戦で勝利したパラグアイと対戦した。
守備的布陣の日本は、自陣のゴール付近で奪ったボールを、黒田智成や川村怜が前線に運びチャンスを作った。しかし、思うようにゴールを奪えず、試合は0-0で終了。
勝負の行方は、PK戦にもつれ込んだ。それぞれ3人が蹴って0-0のままサドンデスへ。緊迫の場面で上空のヘリコプターの音が響く。GK安部尚哉が高い集中力でセーブし、4人目も互いに決まらない。日本の5人目は今大会初出場の三原健朗。シュートがゴールの左に逸れたのに対し、パラグアイ5人目は成功、日本の最終順位は6位に決まった。
日本は、2006年アルゼンチン大会の7位(8カ国出場)、2010年イングランド大会の8位(10カ国出場)を上回る6位(12カ国出場)の過去最高の順位。8カ国出場のパラリンピック出場に弾みをつける成績を残した。2016年リオパラリンピックのアジア枠は「2」。パラリンピック初出場を目指す日本の挑戦は続く。
(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)