日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は29日、日本サッカー協会のJFAハウスで記者発表会を行い、2016年リオパラリンピック地区予選を兼ねた「IBSA ブラインドサッカーアジア選手権2015」を、9月2日から国立代々木競技場フットサルコートで開催することを発表した。出場国は6ヵ国。総当りで行うリーグ戦の上位2ヵ国が7日の決勝戦に進出できる。
リオパラリンピックのアジア枠は「2」
同大会には、中国(2013年アジア選手権1位/2014年世界選手権4位)、イラン(2011年アジア選手権2位/インチョン2014アジアパラ競技大会1位)、韓国(2014年世界選手権9位)、インド(初出場/世界ランキング28位)、マレーシア(2009年アジア選手権5位/世界ランキング30位)、そして日本(2014年世界選手権6位)が出場する。
8ヵ国が出場できるリオパラリンピックのアジア枠は「2」だ。つまり、同大会の決勝に進出したチームがリオへの出場権を獲得できる。
これまでのパラリンピックには、アジアから韓国(2004年アテネ大会・2008年北京大会)、中国(2008年北京大会・2012年ロンドン大会)、イラン(2012年ロンドン大会)が出場しており、日本はまだ一度も出場したことがない。
会見に出席した黒田智成選手は「2020年東京大会の前に実力でパラリンピックに出場することが絶対必要。何がなんでも2位以上に入る」と力強く語った。
日本は4年前に仙台で開催されたロンドン大会予選(アジア枠は2、上位2ヵ国がパラリンピック出場権獲得)の総当りリーグで、中国に敗れ、韓国に勝利。迎えた大一番でイランに敗れ、出場切符を逃している。選手の多くがその悔しさを味わっているだけに、大会2日目のイラン戦がひとつの山場になるだろう。だが、選手たちは対戦国について「どこも強い。堅守からカウンターで得点を狙う戦い方は変わらない」「自分たちにできる準備をするのみ」と口をそろえていた。
今後、日本代表チームは7月にスペイン遠征、そして残り2ヵ月で3度の強化合宿を経て、決戦に臨む予定だ。
【外部リンク⇒】初出場は実力で掴む。ブラインドサッカーのリオ予選、9月に東京で開催(瀬長あすか)
(取材・文/瀬長あすか)