ゴールボール — 2019/12/6 金曜日 at 23:44:38

男子はオーストラリアに快勝も、中国に敗れ2勝1敗に

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オーストラリア戦では途中交代の直後に得点を決めるなど、活躍をみせる佐野優人=千葉ポートアリーナ(撮影/植原義晴)

「2019IBSAゴールボールアジアパシフィック選手権大会」は6日、予選リーグが行われ、世界ランク12位の男子日本代表は2試合を戦った。同22位のオーストラリアには11-1と快勝したが、続く世界4位の強豪・中国との試合は3-6で敗れ、ここまでの通算成績を2勝1敗とした。

オーストラリア戦で日本は初日と同じく、田口侑治がセンター、山口凌河と金子和也がウイングの布陣で臨んだ。まずは、試合開始からわずか16秒で金子が先制点をマーク。前半の中盤には、山口がストレートのグラウンダーボールで追加点を挙げると、その10秒後に金子がクロスを決めてリードを広げる。さらに、前半残り1分18秒、山口と交代した佐野優人が直後に一投を決め、6-1で後半につないだ。そして日本のゴールラッシュは止まらず、佐野が2得点、後半から出場した宮食行次が3得点とポイントを重ね、コールド勝ちをおさめた。

集中力を高め、ボールを止めるセンターの田口(右)

だが、「手ごわい相手」と警戒していた2戦目の中国戦は、序盤から身長190㎝のヤン・ミンイェンの力強いバウンドボールにディフェンスをこじ開けられ、前半だけで6失点。後半は落ち着きを取り戻して、山口が連続得点を決めるなど見せ場を作ったが、追いつくことはできなかった。

センターの田口は、「ヤン選手のボールはずば抜けていた。投げだしの音が聞こえず、サーチがしづらかった」と振り返る。だが、この日はまだ予選リーグの試合。田口は「ヤン選手のボールも分かったし、相手全員の球種を見ることができたので、得たものも大きかった」と話し、決勝トーナメントで再び対戦するであろう中国にリベンジを誓っていた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)