「第33回飯塚国際車いすテニス大会(ジャパンオープン)」は18日、男子シングルス2回戦が行われ、国枝慎吾(ユニクロ)は第3シードのグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)に6-7、4-6で敗れた。
序盤からショットが安定せず、相手に主導権を握られた国枝。第1セットは2-5から6-6のタイブレークまで追いつく粘りを見せるが、勝ち切れず。第2セットは丁寧かつ厳しいコースにショットを打ち分けるが、やはり波に乗り切れず、最後まで相手のリズムを崩せなかった。
国枝はリオパラリンピック後の昨年11月、古傷の右ひじの痛みが再発。約3カ月間にわたって休養を余儀なくされた。練習を再開したのは今年2月の下旬で、4月末のダンロップ神戸オープンで復帰。世界のトップランカーが集まる国際大会の出場は、復帰後、今大会が初めてとなる。
試合後、国枝は「最後の詰めの部分で精度が足りないと痛感した」とコメント。まだ復帰の長期プランの序盤だが、「こてんぱんにやられなくて良かったとも思いますが、そうこう言っていられるのも、この試合が最後」と話し、完全復帰に向け気持ちを切り替えていた。
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また、シングルスでは女子の上地結衣(エイベックス)、男子の眞田卓(凸版印刷)と三木拓也(トヨタ自動車)が準々決勝に進出している。三木は2回戦で世界ランク6位のステファン・オルソン(スウェーデン)を、6-0、6-4のストレートで下した。これまで5戦して一度も勝利していない強敵だったが、「今日の試合は、相手のリターンを限定するサーブが打てた」と分析。対オルソン初勝利に笑顔を見せた。準々決勝では、世界ランク1位で第1シードのステファン・ウデ(フランス)と対戦する。
(取材・文・撮影/荒木美晴)