車いすバスケットボール男子日本代表の国際親善試合「SUMIDA Nations Cup 2026 in Tokyo」が7月9日から、墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)で開催された。日本、イギリス、トルコの3カ国が2日間にわたって2試合ずつの総当たり戦を行い、日本が3勝1敗で優勝を飾った。
日本は初戦でトルコと対戦。フラットディフェンスを軸に相手の高さを封じると、オフェンスでもスペースを活かした攻撃で主導権を握った。鳥海連志(2.5)、赤石竜我(2.5)が得点を重ね、第1Qを20-7でリード。その後もディフェンスシステムを切り替えながら流れを渡さず、鳥海がチーム最多の16得点をマークするなど、73―45で快勝した。
続くイギリス戦では、川原凜(1.5)の先制点などで前半は互角以上の戦いを展開。しかし後半、イギリスのオスカー・ナイト(3.5)に複数得点を許して主導権を奪われた。第3Qには京谷和幸ヘッドコーチがプレスディフェンスを投入し、一時は4連続得点で反撃する場面もあったが、最後まで流れを引き戻せず58-72で敗れた。
大会2日目、日本は第2試合で前日に敗れたイギリスと再戦。第1Qは、グレッグ・ウォーバートン(2.0)やベン・フォックス(3.5)の高精度なミドルシュートに苦しんだものの、終盤に鳥海がファールを誘ってフリースローを沈め、日本が1点をリード。第2Qは古澤拓也(3.0)の3Pシュートをはじめ、途中出場の香西宏昭(3.5)、藤本怜央(4.5)らが得点を重ね、ハーフコートディフェンスでも運動量を活かして相手のファールトラブルやシュートミスを誘い、5点リードで前半を終えた。
しかし、第3Qは日本のオフェンスが停滞し、その間にイギリスが逆転。4点を追う展開で迎えた第4Qは、残り5分で46-53と苦しい状況が続いた。それでも、タイムアウト後にイギリスがアンスポーツマンライクファウルを犯し、古澤がフリースローを成功。このプレーをきっかけに流れを引き寄せると、赤石や鳥海の得点で1点差に追いつき、さらにはリバウンドからの速攻で丸山弘毅(2.5)がアウトサイドシュートを決めて逆転に成功した。終盤はオウンコートで強烈なプレッシャーをかけて試合を有利に運ぶと、古澤や赤石の連続得点で突き放し、61-57で競り勝ち、前日の雪辱を果たした。
勢いそのままに、最終戦ではトルコを67-56で下し、日本は通算3勝1敗で優勝。7年ぶりとなった国内で開催された国際親善試合を最高の形で締めくくった。京谷ヘッドコーチは、「国際大会で2カ国に勝ち切って結果を残せたことは、チームの自信になる」と振り返った。また、チームの主軸として活躍した鳥海は、「選手それぞれが積み重ねてきたものが歯車のようにかみ合い、チームとして機能している姿を見ることができた」と手応えを語り、9月に開催される世界選手権(カナダ・オタワ)へ向けて自信を深めていた。
(取材・文/荒木美晴、写真/植原義晴)
MA SPORTS 代表者、ライター