「World Para Alpine Skiing公認2022ジャパンパラアルペンスキー競技大会」は3日、大回転の第2戦が行われた。
男子座位は森井大輝(トヨタ自動車)が優勝を果たした。新型コロナウイルス感染症の3回目のワクチン接種のため大会序盤は欠場し、この日のレースからエントリーした森井。「身体が重かった」ものの、1本目、2本目とも狩野亮(マルハン)や鈴木猛史(KYB)らに差をつけてトップでゴール。存在感を示した。
北京パラリンピックの代表に内定している森井。41歳で迎える6度目の大舞台に向け、「万全の状態で臨みたい」と話した。
女子座位は、第1戦は原田紀香(セールスフォース・ジャパン)に次いで2位だった田中佳子(Tポイント・ジャパン)が制した。初日のスーパー大回転、2日目の大回転第1戦を滑り切り、北京大会の出場資格を満たした田中。「(ゴールを目標にしていた)昨日までのフラストレーションを発散すべく、今日はいいレースだったと思う。練習でやっていたことが実戦でできたことは良かった」と明るい表情で話した。
トリノ大会から3大会連続でパラリンピックに出場、北京大会は2大会ぶりの出場となる。出場を逃した平昌大会後はモチベーションの組み立ての難しさに直面したこともあったが、「多くの人に声をかけてもらって、助けられた。今もスキーができていることに感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
女子立位は、唯一出場する神山則子(テス・エンジニアリング)が滑り切った。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)