長野県八方尾根スキー場にて行われている「2010ジャパンパラリンピックアルペンスキー競技大会」が10日、2日目を迎えた。
前日から雨が降り続く悪天候で、もやがかかるなど何度もレース中断を余儀なくされた本日は、スーパーコンビが開催された。スーパーコンビとは、高速ターンが求められるスーパー大回転と、すばやい動きで次々に旗門をクリアしていかなければならない回転の2種目を組み合わせたもので、バンクーバーパラリンピックで初採用となる。
女子では唯一、青木辰子が出場。レース後、「バンクーバーに向け、得意ではないこぶや急斜面も積極的に練習してくることで自信をつけてきた。今日のこの悪天を乗り越えたらどんなコースも怖くない。金を目指します」とコメントした。
男子がスタートしても天候は回復せず、座位で優勝した森井大輝もあまりのコンディションの悪さにゴール後に苦笑いを浮かべるほど。また、男子立位では三澤拓が華麗な滑りで圧倒的な強さをみせた。視覚障害者クラスでは、田中千章が優勝した。
(取材・文/加々美美彩、撮影/吉村もと)