アルペンスキー, バンクーバーパラリンピック — 2010/3/15 月曜日 at 16:46:27

【バンクーバーパラリンピック】今大会、日本人初のメダルはアルペンスキーの大日方の銅!

by

obinata-main.jpg
銅メダルと花束を授与され、笑顔を見せる大日方邦子/撮影:ナカハル

ウィスラー・クリークサイドで行われているアルペンスキー。昨日は天候不良のため競技は今日から開始となった。その初戦において、女子スラローム座位、大日方邦子(LW12‐2)が銅メダルを獲得。これが本大会における日本人のメダル第一号となった。

1本目はトリノで銅メダルの青木辰子(LW10‐2)と競ったが、2本目は残念ながら青木が途中棄権となり、大日方が表彰台に上がった。

銅メダルを獲得した大日方のコメント

「2本目の始めの方で、手をポールにあててしまい、出血し、さらに手が麻痺してきたので、ペースダウンしてしまいました。ですが、その後はただ滑り降りるだけでした。トリノ後の4年間、経験を積んできたので、今回の急な競技日程変更にも動じない精神力を鍛えあげられたと思います。(報道陣から、今大会での日本人初のメダルと聞き)知らなかったけれど、とても嬉しいです。これを聞いて他の日本人選手たちもさらに奮起してもらいたいと思います」

また男子アルペンスキー・スラローム座位は、2本目は小雪がちらつくなか行われた。期待されていたメダルには届かなかったが、6位に狩野亮、7位に森井大輝と2名が入賞した。

【男子スラローム座位・順位】

 6位 狩野亮 (LW11)
 7位 森井大輝(LW11)
14位 山本光文 (LW12‐2)
15位 鈴木猛史 (LW12‐2)
18位 谷口彰 (LW11)

優勝したMartin BRAXENTHALAR(ドイツ/LW10-2)のコメント

「勝因は、1本目は2番手で後ろに何人か選手がいたから、僕はスキーがうまい! スキーが早い! ベストを尽くして前に進めば4位になることは絶対にない!!って暗示をかけたんだ。韓国での世界選手権では2回4位になったからね。2度とあんなおもいはしたくない。4位になるならコースアウトのほうがまだマシさ。生憎、ライバルのJurgen EGLEがコースアウトしてしまったけど、誰がおちるかわからないのがパラリンピックのスキー競技だし、こんな難しいコンディションの中で最初のレースに勝てたことは本当に嬉しいよ」

競技前には、昨日の天候不良による競技日程変更についての影響を聞かれ、「ここ2週間は長いスキー板しかはいてなかったから感覚をつかむのは簡単ではないけれど、調子は悪くはない。僕には金メダルが見えてるよ」と答えていて、有言実行となったようだ。このBRAXENTHALARは森井大輝など日本選手も一つの目標としている選手であり、明日以降の戦いが楽しみである。

suzuki-sabu.jpg
男子座位の鈴木猛史(LW12‐2)

kano-sabu.jpg
男子座位の狩野亮(LW11)

(編集/加々美美彩、撮影/ナカハル)