森井が滑降で銀メダル獲得
平昌パラリンピック競技初日の10日、チョンソンアルペンセンターでアルペンスキーの滑降が行われ、女子座位の村岡桃佳(早稲田大)が日本選手団メダル第1号となる銀メダルを獲得した。また、女子に続いて行われた男子でも座位の森井大輝(トヨタ自動車)が2位に入った。
森井は緩斜面でスピードにつなげることができず、失速するミスがあったといい、レース後の第一声は「悔しいです」。「悔しいけれど、ホッとしている部分もある。なぜなら、形にできるものがひとつできたので、そこは良かったと思います。誰よりも僕のチェアスキーは速いと言い聞かせて滑っていました。残りの4レースで攻めて、もうひとつ綺麗なメダルが獲れたら」と話した。
パラアイスホッケーはPPのチャンス生かせず初戦落とす
江陵ホッケーセンターでは、パラアイスホッケーの1次リーグが行われ、日本は韓国と対戦したが、1‐4で敗れた。リーグ戦を突破するためには、何としてもこの初戦で勝利したい両チーム。序盤は日本の作戦通り、強化してきた守備システムが機能。スタメンマスクを被った福島忍(ニック)もファインセーブを見せ、無失点に抑えた。
第2ピリオドは先制点を狙ったが、逆に韓国にターンオーバーを許して失点。その後、相手のペナルティで5人対3人のパワープレーで決定的なチャンスがありながら攻めきれず、得点ならず。練習でパワープレーを想定した動きに取り組んでいたが、生かすことができなかった。
最終ピリオドはさらに3点を追加されたあと、試合時間残り2分で日本が得点。ゴール裏からつないだパックを上原大祐(NEC)がシュートし、相手ディフェンスに当たって跳ね返ったパックをゴール前に詰めていた高橋和廣(西東京市役所)が左手で押し込んだ。しかし、そこでゲームオーバー。大事な初戦を落とした。
高橋は、「入りの守備は良かったけれど、結果を出さないと」と反省を口にする。一方で、最後に執念の1点を決めたことについては、「ゼロで終わるか、1点を入れるかで全く違う。意地を見せたか見せないかが、チームのモチベーションにつながる」と話し、前を向いた。
(取材・文:荒木美晴、撮影:フォトサービス・ワン/植原義晴)