【平昌2018】村岡が2日続けてメダル獲得!狩野は5位、3連覇ならず

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美しい弧を描き攻める三澤拓=旌善アルペンセンター(撮影:フォトサービス・ワン/植原義晴)

旌善アルペンセンターで11日、スーパー大回転が行われた。表彰台が期待された男子は、座位の狩野亮(マルハン)が5位に終わり、バンクーバー、ソチ大会に続く3連覇はならなかった。滑降で銀メダルを獲得した森井大輝(トヨタ自動車)は8位。立位では、4度目のパラリンピックとなる片脚スキーヤー・三澤拓(SMBC日興証券)が15位だった。

三澤は昨年12月のW杯オーストリア大会の大回転で転倒し、左脚を骨折。2月の国内大会で復帰し、調整を重ねてきた。世界の立位選手のスキー技術は健常者と変わらないレベルとされる。そのなかで左脚ひざ上切断の三澤は、右脚一本で低い姿勢を保ちながらコースを攻める。その高い技術で昨季はW杯で表彰台に上った。これまでの実績から座位の選手に注目が集まりがちだが、「立位で勝つことが僕のモチベーション」と三澤。平昌でも残りのレースで自分の滑りを追求する。

スーパー大回転で3位に入った村岡。滑降に続いてメダルを獲得した

女子座位は村岡桃佳(早稲田大)が銅メダルを獲得した。前回ソチ大会では旗門不通過で失格となった種目で、きっちりと借りを返した。村岡は10日の滑降で獲得した「銀」に続き、2個目のメダルとなった。

パラアイスホッケー1次リーグで日本は世界2位のアメリカと対戦し、0-10と大敗を喫した。次の試合で同組の韓国が延長戦を制してチェコを破り、2連勝としたため、2敗の日本は準決勝進出を逃した。一方、韓国は2012年世界選手権で2位になった実績があるが、パラリンピックで4強に進出するのは初めて。地元の大声援を受け、このまま快進撃を続けるのか、注目が集まる。日本は1次リーグ最終戦で13日にチェコと対戦、その後は順位決定戦にまわる。

(取材・文:荒木美晴、写真:フォトサービス・ワン/植原義晴)