北京2022パラリンピックは7日、国家バイアスロンセンターでノルディックスキー距離の20キロクラシカルが行われ、立位男子で21歳の川除大輝(日立ソリューションズジュニアスキークラブ)が金メダルを獲得した。
生まれつき両手足の一部が欠損し、ストックを持たずに腕を大きく振って滑るスタイル。序盤から安定した滑りで先頭に立ち、最後まで盤石のレース展開で後続を寄せつけなかった。
17歳で初出場した前回の平昌パラリンピックは、個人種目で9位が最高。これまで3つの金メダルを獲得している新田佳浩(日立ソリューションズ)の背中を追いかけ、上を目指してきた。
2019年の世界選手権では20キロクラシカルで優勝し、進学した強豪の日大スキー部でさらに滑りに磨きをかけてきた。その4年間の成長を見事に証明し、冬季パラリンピックの日本男子最年少の金メダリストとなった。
(文/荒木美晴、撮影/Kohei MARUYAMA)