NEWS, 東京2020パラリンピック — 2021/8/18 水曜日 at 23:36:29

史上最多の252選手が参加、東京パラ日本代表選手団が結団式

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結団式に登壇した(左から)主将の国枝、副主将の浦田、旗手の岩渕、同じく旗手の谷(撮影/佐山篤)

東京2020パラリンピックの開幕まで1週間となった17日、日本代表選手団の結団式が都内で行われた。主将を務める車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)、副主将のゴールボールの浦田理恵(総合メディカル)、旗手を務める卓球の岩渕幸洋(協和キリン)とトライアスロンの谷真海(サントリーホールディングス)が登壇。新型コロナウイルス感染防止のため、他の選手らはオンラインで参加した。

日本選手団は選手252人で、コーチや役員等を含め、総勢464人。2004年のアテネパラリンピックを超えて史上最大の選手団となる。22競技すべてにエントリーし、年齢層は10代から60代、女性の割合は42%で、河合純一団長は「多様性と調和を象徴する選手団になった」と語った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大会はすべての会場で無観客で実施されることになった。昨年はあらゆる競技の大会が中止や延期になる中、テニス界が選手や関係者が外界と接触しないよう「バブル方式」を徹底したうえで、いち早く再開。主将の国枝も「テニスのツアーで有観客も無観客も経験している。当然、有観客のほうがいいが、この状況では致し方ないと思う」と理解を示し、「選手はこの状況を受け入れて、100%の力をパラリンピックの舞台で出すという決意でいる」と話す。

一方で、児童や生徒に観戦機会を提供する「学校連携プログラム」は希望制で実施される方針で、国枝は「子どもたちが安全に観戦できる状況を作ってもらえるのであれば、やはりぜひ観に来てもらいたい。東京で行われるパラリンピックを直接経験できるのは、子どもたちの将来にとって有意義だと思うし、パラリンピックアスリートのすごさ、そして夢を感じてもらいたい」と言葉に力を込めた。

東京2020パラリンピックは8月24日に開幕。25日から競技が始まり、9月5日に閉会式が行われる。2012年のロンドン大会の164を上回り、史上最多の国と地域が参加する見通し。

(取材・文/荒木美晴、撮影/佐山篤)