その他 — 2023/6/10 土曜日 at 20:41:47

【全仏OP】17歳小田凱人が史上最年少でグランドスラム初優勝! 上地は準V

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男子シングルス決勝でアルフィー・ヒューエットをストレートで下し、グランドスラム初優勝を果たした小田=パリ・ローランギャロス(撮影/植原義晴)

フランス・パリで開催されているテニス全仏オープンは10日、車いすの部の最終日を迎え、男子シングルス決勝は第2シードの小田凱人(東海理化)が第1シードのアルフィー・ヒューエット(イギリス)を6-1、6-4で下し、グランドスラム初優勝を飾った。

試合は第1セットから小田のペースに。互いのサービスゲームをキープしたあと、第4ゲームを先にブレークすると、第6ゲームも3本のリターンエースを決めてブレークに成功した。第2セットはヒューエットが3度のダブルフォルトを犯して小田がブレーク。すぐにブレークバックを許すが、第4ゲームは5度のジュースから小田が粘りキープすると、両手を上下に動かして観客にアピールし、会場の雰囲気を作った。セットカウント5-4とリードした小田は第10ゲームもサーブで相手を崩し、最後はヒューエットのリターンがアウトになり、1時間28分の戦いに終止符を打った。

優勝が決まった瞬間、両手を横に広げて喜んだ小田。コートの真ん中では「1」を作った左手を空に高く掲げた。ベンチに戻る途中でこみあげる涙を拭きつつ、最後は熊田浩也コーチら陣営のもとへ駆け寄り、がっちりとハグを交わした。

世界ランキング1位のヒューエットと同2位の小田のポイント差は「45」で、今回の優勝により大会後の世界ランキングは小田がヒューエットの記録(20歳1カ月23日)を抜いて史上最年少(17歳1カ月2日)で1位に浮上する。

上地はダブルスで4度目V! シングルスは準優勝

女子ダブルスで優勝を果たした上地・モンジャネ組。上地は全仏でのダブルス優勝は2017年大会以来、4度目となる

女子シングルス決勝は、世界ランキング2位の上地結衣(三井住友銀行)が同1位のディーデ・デ フロート(オランダ)に2-6、0-6で敗れ、3年ぶり5度目の優勝はならなかった。女子ダブルスでも決勝に駒を進めていた上地は、K.モンジャネ(南アフリカ)とペアを組み、デ フロート・MF.モレノ(アルゼンチン)組を6-2、6-3で下し、優勝を果たした。

※後日、小田選手&上地選手の関連コラムを公開いたします!

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)