ウィルチェアーラグビー — 2021/11/21 日曜日 at 20:47:34

日本代表候補同士が対戦! ベテラン島川は橋本に「はやく追い越して」

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日本代表候補Cで存在感を発揮した島川。獅子奮迅の活躍で若手選手に刺激を与えた=千葉ポートアリーナ(撮影/小川和行)

2021ジャパンパラ車いすラグビー競技大会が20日から2日間にわたって、千葉ポートアリーナで開催された。今大会は日本代表候補25人を3チームに分け、総当たりで予選を実施。決勝は、予選全勝で東京パラリンピック代表の橋本勝也(三春町役場)らのBチームに、競技歴22年のベテラン島川慎一(バークレイズ証券)を擁するCチームが48-38で勝利した。

決勝の序盤は、一進一退の攻防で進む。第2ピリオドは互いのチェックが激しくなり、ミスが出始めたところでCチームが着実にゴールを決めてリードを奪う。後半もCチームがターンオーバーを奪って連続得点をマークし、予選のリベンジを果たした。

相手の動きを読み切った大車輪の活躍を見せ、同じハイポインターの橋本とのスピード対決も制したCチームの島川は、試合後のオンコートインタビューで「(予選で負けたので)やっつけることしか考えてなかった。気持ちいいですね」と笑顔。46歳のベテランらしく高い修正能力を発揮してチームをけん引し、19歳の橋本に「はやく追い越して」と愛あるエールを送った。

村田和寛(3.5)とマッチアップする中町(2.0/写真右)

東京パラリンピックで銅メダルを獲得した日本代表は、パリ大会に向けてすでにリスタートを切っている。オフェンスとディフェンス両方の動きが求められるミッドポインターのさらなるレベルアップが課題のひとつとなっており、今大会のAチームは2点台の選手を中心にチームを構成。高さとスピードのある2チームと対戦して、強いプレッシャーで体力が奪われる中、どう戦い抜くかを探った。

主力を担った中町俊耶(コロプラ)は、「ケビン(・オアーヘッドコーチ)にも、自分より持ち点の高い選手にトライしていけと言われている。より高いレベルで戦っていけるようにしたい」と話し、前を向いた。

なお、今大会はコロナ対策を行ったうえで、2019年12月の日本選手権以来の有観客で開催され、初日は335人、最終日は371人が訪れた。選手はそれぞれ「お客さんの応援が本当に励みになる」と感謝を口にし、試合後は熱戦を見守った観客に手を振って応えていた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/小川和行)