卓球 — 2019/8/4 日曜日 at 10:19:27

ジャパンオープン閉幕、団体戦で岩渕・垣田組らが銀メダル

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男子団体戦立位クラス10のダブルスに挑む岩渕・垣田組=港区スポーツセンター(撮影/植原義晴)

パラ卓球の国際大会「ITTF・PTTジャパンオープン2019東京大会」は3日、団体戦が行われ、男子立位クラス10で岩渕幸洋(協和キリン)・垣田斉明(八代市役所)組が銀メダルを獲得した。

団体戦はダブルス1試合とシングルス2試合を行い、2勝した方の勝利となる。決勝リーグで岩渕・垣田組は一試合を残して全勝とし、最終戦でチェコ・イギリスの混合チームと対戦。ダブルスでは先行を許すも驚異の粘りを見せ、2-2に追いつく。ファイナルゲームで11-10とマッチポイントを握るが、相手の強打に押され、逆転負けを喫した。続くシングルスには岩渕が出場。岩渕はひとつ障がいが重いクラス9の選手だが、この試合ではクラス10の世界ランク8位の選手に3-1で勝利した。そして、垣田に運命が託されたが、前日のシングルス準決勝で破ったイギリスの選手に1-3で敗れ、準優勝となった。

東京2020パラリンピックでは、今大会同様にクラス9と10の編成で実施される。垣田は「ダブルスでは負けたけれど可能性を感じる試合だった」と話し、岩渕も「東京では団体戦でもメダルを獲りたい」と意気込みを語った。

ハイレベルな戦いに挑み、惜しくも敗れた竹内・工藤組。東京への想いを新たにした

立位では女子クラス8-10の団体戦で、竹内望(エントリー)・工藤恭子(日本赤十字社熊本県支部)組が銀メダルを獲得した。竹内は「初めてのジャパンオープンで自分たちが優勝したかったので悔しい。でもたくさんの人に応援してもらったので、東京パラでメダルを獲ることで恩返ししたい。改めてその想いが強くなった」と涙を浮かべながら大会を振り返る。

工藤もまた「これまで自国開催の国際大会はなかったので、今回多くの方にパラ卓球を観てもらえて嬉しかった。決勝では負けてしまい力不足を感じるけれど、こんなに楽しい大会はなかったし、いい経験をさせてもらった」を話していた。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)