夏季競技, 車いすテニス — 2016/5/23 月曜日 at 23:16:38

日本初開催、ワールドチームカップが開幕! 女子は“最初の難敵”タイに勝利!

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タイの宿敵・サコーンに勝利した上地を笑顔で迎える女子日本チーム

タイの宿敵・サコーンに勝利した上地を笑顔で迎える女子日本チーム=有明コロシアム

車いすテニスの国別対抗の団体戦「BNPパリバワールドチームカップ車いすテニス世界国別選手権」が5月23日、2020年東京パラリンピックの車いすテニス会場となる有明コロシアム・有明テニスの森公園で開幕した。

男子6チームが参加して1985年に始まった歴史ある大会。87年には女子が、98年にはクアードが、2000年からジュニア種目が始まり、今大会は29か国から52チーム、約160名の選手がエントリーしている。日本では初開催となる。普段は個人でツアーを回る選手も、今大会は日の丸を背負ってチーム一丸となって戦う。

男子は24か国、女子は12か国、クアードとジュニアは8か国が参加。男子と女子は3か国ずつ、クアードとジュニアは4ヵ国に分かれて総当たりのリーグ戦を行い、その順位に応じて順位決勝トーナメントを行う。試合はシングルス2試合、ダブルス1試合で行われる。

上地はアジアの壁・サコーンに初勝利

上地は宿敵・カンタシッタにストレートで勝利

上地は宿敵・カンタシッタにストレートで勝利

日本女子はイギリス、タイと対戦するB組。前回は絶対女王・オランダに敗れて準優勝だった。今年は地元で悲願の初優勝を狙う。

上地結衣が(エイベックス・グループ・ホールディングス)「要注意のチーム」のひとつに挙げるタイと初戦で激突した。まず、第1試合で堂森佳南子(ケイアイスター不動産)がワニタ・インタニンをストレートで下し、第2試合の上地に勝利のバトンを渡した。

その上地の対戦相手は、2014年インチョンアジアパラ競技大会の準決勝で上地を破り、金メダルを獲得したサコーン・カンタシット。これまで3戦してカンタシットが全勝している。上地がリオで勝ち上がるためには、倒しておかなくてはならない相手だ。

今大会の直前に両者が出場したジャパンオープンでは再戦の機会がなかったため、ようやくめぐってきたリベンジのチャンス。試合は、チェアワークにスピードこそないが、丁寧にコースを突くカンタシットのショットに苦しみながらも、上地が粘ってポイントを重ね、6-2、6-1で勝利した。「サコーンに苦手意識があった」が、それを上回る高い集中力をキープして戦い抜くことができたのは自信につながるはずだ。

ダブルスは、二條実穂(シグマクシス)・田中愛美(ブリヂストンスポーツアリーナ)組がインタニン・カンタシット組に敗れた。

頂点狙う昨年2位のクァード、ジュニアは初出場

第1試合でイタリアに勝利しチームに勢いをつけたクアードの川野

第1試合でイタリアに勝利しチームに勢いをつけたクアードの川野

また、昨年準優勝の日本クアードは過去9大会優勝のアメリカ、イタリア、オーストラリアと同じB組。23日はイタリアと対戦し、川野将太(シーズアスリート)と諸石光照(フリー)がシングルスでそれぞれ勝利。川野と諸石がペアを組むダブルスも勝利した。

また、日本ジュニアは開催国枠で大会初出場。選手層の厚いオランダと対戦し、15歳の清水克起(愛媛県立しげのぶ特別支援学校)と17歳の細井誠二郎(東京都立桐ヶ丘高)がシングルスに、また二人で組んでダブルスにも出場したが、いずれもストレートで敗れた。

国枝が復帰、3度目V目指して一丸となる男子

日本男子はスウェーデン、ベルギーと同じB組。23日の記者会見には、齋田悟司(シグマクシス)、国枝慎吾(ユニクロ)、眞田卓(フリー)、三木拓也(トヨタ自動車)、丸山弘道コーチが出席。齋田は「今回、ベストメンバーを選んでもらっているので、ぜひ優勝カップを手にしてみなさんの前で喜びの報告ができるように、チーム一丸となって頑張ります」と抱負を語った。

4月に右ひじの手術をしてジャパンオープンをキャンセルした国枝にとっては、今大会が復帰戦となり、1月の全豪オープン以来、実に約4か月ぶりの実戦となる。大会前は丸山コーチと強化合宿に臨み、1日6時間の練習をしてきたといい、「肘の痛みはまったくない。仕上がりに自信はある」と言い切った。男子は24日にスウェーデン、25日にベルギーと対戦する。

(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)