夏季競技, 車いすテニス — 2016/5/26 木曜日 at 23:25:39

【ワールドチームカップ】日本男子が決勝進出! 女子とクアードは3位決定戦へ

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イギリスの若手をフルセットで下した国枝。「調子は上がらないが、勝ち切ることが大切」と話す

イギリスの若手をフルセットで下した国枝。「調子は上がらないが、いまは勝ち切ることが大切」と話す

車いすテニス世界国別選手権は26日、準決勝が行われ、日本男子が昨年優勝のイギリスを2-0で下して決勝進出を決めた。最終日の28日に優勝をかけて強豪・フランスと対戦する。

今年1月の全豪覇者で世界ランキング4位のゴードン・リードが不在のイギリスと対戦した日本男子。まず、第1試合のシングルスは、好調をキープしている眞田卓(フリー)がストレートで勝利。続く第2試合は、国枝慎吾(ユニクロ)がアルフィー・ヒューイットと対戦。今大会が復帰戦の国枝は、「まだ(自分を)疑いながらプレーしているところがある」としながらも、徐々に調子を上げ、フルセットで伸び盛りの18歳の挑戦を退けた。

国枝は決勝で世界ランキング1位のステファン・ウデと対戦することになる。「僕が休んでいた間に勝ちまくっていたみたいで」とジョークを飛ばした国枝。「彼がどれだけ伸びているのか、そして彼相手に自分がどこまでできるか。対戦が楽しみです」と語り、2003年、07年に続く3回目の優勝に意欲を示した。

女子は中国に敗れて2年連続の決勝進出ならず

初対戦で情報がないなか、中国のエース・朱を破った上地(右)

初対戦で情報がないなか、中国のエース・朱を破った上地(右)

また、日本女子は上地結衣(エイベックス・グループ・ホールディングス)が「警戒している国」に挙げていた中国と準決勝で激突。中国選手は普段はあまりツアーに出場せず、パラリンピックの前年あたりからエントリーを増やしていくという不気味な存在だ。

第1試合を落とした日本は、第2試合で上地が世界ランキング14位につけている朱珍珍と対戦。朱は1月のオーストラリアの大会で、世界ランク5位のサビーネ・エラーブロック(ドイツ)を破って優勝するなど実績を残している選手だが、上地との対戦は初めて。序盤は「どう組み立てるか考えながら試合した」と上地。徐々に相手の動きを見極め、習得中のバックハンドトップスピンを効果的に打ち込みながら試合の主導権を握った。試合は6-3、6-2で勝利して1勝1敗としたが、堂森佳南子(ケイアイスター不動産)と組んだダブルスで敗れ、決勝進出を逃した。27日に3位決定戦でロシアと対戦する。

予選最終戦で優勝候補のアメリカを破って勢いに乗る日本クアードは、準決勝でイギリスにストレート負け。昨年に続く決勝進出はならなかった。27日にロンドンパラリンピック金メダリストを擁するイスラエルと対戦する。

初出場のジュニアが最終戦で初勝利!

リーグ戦、順位決定戦とも第1試合に出場し、2勝してチームを盛り上げたジュニアの清水克起

リーグ戦、順位決定戦とも第1試合に出場し、2勝してチームを盛り上げたジュニアの清水克起

また、7位決定戦に臨んだ日本ジュニアはロシアと対戦。3試合すべてを制し、今大会初勝利。有終の美を飾った。この大会で外国人選手と初めて試合をしたジュニア選手たちは、海外勢のパワーや技術だけでなく、挨拶やスポーツマンシップの面でも大いに刺激を受けた様子。「いい経験になった」と口をそろえ、今後の飛躍を誓った。

(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)