クロスカントリー, バイアスロン — 2017/3/18 土曜日 at 18:29:59

【ワールドカップ札幌大会】20歳・新田のんのがミドル・フリーで4位入賞!

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5キロフリーに挑む地元・札幌出身の20歳・新田のんの。競技を初めて1年強の成長株だ=西岡バイアスロン競技場
5キロフリーに挑む地元・札幌出身の20歳・新田のんの。競技を初めて1年強の成長株だ=西岡バイアスロン競技場

「石屋製菓2017IPCノルディックスキーワールドカップ札幌大会」が3月18日、札幌市の西岡バイアスロン競技場で開幕した。大会は22日まで行われ、クロスカントリースキーとバイアスロンの2種目を実施する。

2016-17シーズンのワールドカップ第4戦、かつ最終戦。年間チャンピオンと来年のピョンチャンパラリンピックの出場枠が決まる重要な大会なだけに、世界15カ国から約80人のトップアスリートが集結。日本からは代表選手10名が参戦した。

初日はクロスカントリースキーの中距離走が行われ、女子5キロフリー座位で新田のんの(専門学校札幌デザイナー学院)が4位に入った。課題の上り坂もリズムをキープし、最後まで力強い滑りで自己ベストの成績をマークした。2周目で男子選手と接触したが、練習時より速いピッチで駆け抜けることができ、「嬉しいです」と笑顔を見せた。もともと車いすマラソンで夏のパラリンピック出場を目指していたが、2015年12月にクロスカントリー種目を体験し、本格的に競技をスタートした。伸び盛りの20歳に今後の期待がかかる。

女子7.5キロフリー立位の阿部友里香(日立ソリューションズJSC・大東文化大)は6位、出来島桃子(新発田市役所)は7位だった。

得意としているクラシカルレースで表彰台を狙う新田佳浩
得意としているクラシカルレースで表彰台を狙う新田佳浩

男子10キロフリー立位では、新田佳浩(日立ソリューションズ)が7位に。「苦手なスケーティングだったが自分なりに最後まで滑ることができた」とコメントした。2月にドイツのフィンステラウで開かれた世界選手権では、ロング・クラシカルで銅メダルを獲得。帰国後は一週間にわたってJISS(国立スポーツ科学センター)で「毎日吐きそうになるくらい」みっちりとフィジカルトレーニングを積んだ。その甲斐あって、先週から今大会の直前まで韓国で開かれていたワールドカップ第3戦ピョンチャン大会では2種目でメダルを獲得している。

競技2日目の19日は、得意種目のショート・クラシカル。「確実にメダルを獲りにいきたい」と新田。「札幌はワールドカップ最終戦。日本チームのみんなで祝杯をあげられるようにしたいですね」と力強く語った。

また、川除大輝(株式会社日立ソリューションズJSC・富山県雄山高)が9位、佐藤圭一(エイベックス・グループ・ホールディングス)が10位、星澤克(立命館慶祥高)が11位、岩本啓吾(東京美装興業)が15位。男子10キロフリー視覚障がいの高村和人(岩手県立盛岡視覚支援学校教諭/ガイド:藤田佑平)は9位だった。

(取材・文・撮影/荒木美晴)