アイススレッジホッケー, パラアイスホッケー — 2011/2/20 日曜日 at 21:08:31

クラブ選手権で長野サンダーバーズが2年ぶり優勝!

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激しい攻防を見せる長野×東京。大会は、攻守に安定感を見せた長野サンダーバーズが2年ぶりに優勝!/撮影:荒木美晴

長野県岡谷市のやまびこスケートの森アイスアリーナで2月19・20日の2日間、アイススレッジホッケーの国内クラブチームの日本一を決める「国内クラブ選手権大会」が開催され、長野サンダーバーズが2年ぶりの優勝を果たした。

今大会には、長野サンダーバーズ(長野)、東京アイスバーンズ(東京)、北海道ベアーズ・八戸バイキングス連合チーム(バーバリアンズ)の3チームが参加。総当たりの3試合を行った。

長野サンダーバーズ×東京アイスバーンズ

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第3ピリオドにシュートを決めて喜ぶ長野チームの塩谷(写真左)

第一試合、長野×東京の一戦は、序盤から長野が主導権を握った。キャプテンの吉川守(FW)、上原大祐(FW)を中心に試合を組み立て、第1ピリオドに2点を先制。第2ピリオド前半に東京の高橋和廣(FW)に1点を返されるが、それ以降は中村稔幸、円尾智彦らディフェンス陣の踏ん張りもあって流れを完全に引き寄せ、追加点を次々と決めた。第3ピリオドには、若手の塩谷吉寛(FW)がシュートを決め、新人の熊谷昌治(FW)もアシストがつくなど活躍し、8-1で勝利した。

バーバリアンズ×東京アイスバーンズ

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東京のゴールに攻め込むバーバリアンズ(ユニフォーム・黒赤)

第一試合終了直後のフェイスオフとなった第二試合は、バーバリアンズ×東京戦。連続出場となった東京は、疲労からかペースダウン。対して、バーバリアンズはわずか7名のみの選手登録ながら、日本代表でもある三澤英司(FW、北海道)と須藤悟(DF、北海道)が冷静な試合運びでゲームメーク。第1ピリオドに先制したのち、ピリオドごとにゴールを重ねたその全得点に絡む活躍を見せ、攻守にわたってチームを支えた。試合は6-1でバーバリアンズが勝利した。2連敗となった東京は、無念の最下位が決まった。

長野サンダーバーズ×バーバリアンズ

事実上の決勝戦となった第三試合、1勝同士の長野×バーバリアンズの試合は、序盤から手に汗握る白熱した展開に。先制したのは、バーバリアンズ。第1ピリオド6分43秒に、第2試合のベストプレーヤーに選ばれた廣瀬進(FW、北海道)が今大会初得点を決めた。しかし、その2分後に長野が上原のシュートで同点に追いつき同点。だが、その直後に再びバーバリアンズの廣瀬が追加点を挙げた。第2ピリオドは長野が意地を見せ、2分44秒に上原のゴールで同点に、さらに7分51秒に吉川のシュートで逆転に成功した。

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試合終了後、中北浩仁監督の話に耳を傾ける長野チーム

そのまま長野の勢いが続くかと思われた最終ピリオドだったが、開始早々の33秒、バーバリアンズの廣瀬が3点目となるハットトリックを決めて再び同点に追い付き、疲れの見え始めたチームを奮い立たせた。取られては取り返すという見ごたえある接戦に沸き立つ会場。しかし、その後の流れをキープしたのは長野。3分と14分に上原が確実にシュートを決めて突き放し、5-3で長野が勝利をおさめた。

長野は2年ぶりの優勝、昨年優勝のバーバリアンズは惜しくも連覇を逃した。熱戦を終えた両チームには、観客や東京のメンバーから健闘を称える大きな拍手が送られた。

▼アイススレッジホッケー国内クラブ選手権大会の結果

<第一試合>
長野サンダーバーズ8-1東京アイスバーンズ
【得点】
1P…(長野)7:31 吉川、A矢口・中村/(長野)13:49 上原、A円尾・吉川
2P…(東京)3:48 高橋、A安中/(長野)7:27 上原、A吉川・中村/(長野)13:36 吉川、A上原・中村
3P…(長野)1:09 吉川、A矢口/(長野)9:23 塩谷、A中村/(長野)11:58 上原、A矢口/(長野)14:56 塩谷、A熊谷
☆ベストプレーヤー☆ 長野:矢口敦也(FW)、東京:高橋和廣(FW)

<第二試合>
バーバリアンズ6-1東京アイスバーンズ
【得点】
1P…(バ)9:18 三澤、A須藤/(東京)9:48 高橋
2P…(バ)2:27 須藤、A三澤/(バ)5:32 三澤、A須藤
3P…(バ)1:17 須藤、A三澤/(バ)10:41 三澤/(バ)13:44 須藤
☆ベストプレーヤー☆ バーバリアンズ:廣瀬進(FW)、東京:小林斉章(GK)

<第三試合>
長野サンダーバーズ5-3バーバリアンズ
【得点】
1P…(バ)9:18 三澤、A須藤/(東京)9:48 高橋1P…(バ)6:43 廣瀬、A三澤/(長野)8:49 上原、A吉川/(バ)9:30 廣瀬、A小原
2P…(長野)2:44 上原/(長野)7:51 吉川、A上原
3P…(バ)0:33 廣瀬、A須藤/(長野)3:01 上原、A矢口/(長野)14:17 上原、A吉川
☆ベストプレーヤー☆ 長野:中村稔幸(DF)、バーバリアンズ:廣瀬進(FW)

●最終順位●

優勝 長野サンダーバーズ
2位 バーバリアンズ
3位 東京アイスバーンズ

(取材・文・撮影/荒木美晴)