世界選手権予選リーグ アメリカ対韓国

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攻守ともにチームを引っ張り、アメリカのベストプレーヤーに選ばれたTaylor Chace(アメリカ、背番号19番)

現地時間の10日の第二試合は、アメリカ対韓国戦が行われた。試合の主導権を両チームとも譲らず大接戦となったが、同点で迎えた最終ピリオドの残り時間わずかとなった12分57秒に、アメリカが執念の追加点を挙げ、韓国を2-1で下した。

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パワフルなドリブルで相手陣地に切り込むキャプテンMin Su Han(韓国、写真左)

第1ピリオドから白熱した試合展開になった。ともにゴール前まで細かくパスをつなぎ、何度もシュートのチャンスを作り上げた。得点には結びつかなかったが、小気味のいいリズムと気迫のこもった攻撃が、接戦を予感させた。

2ピリ目は、序盤は韓国が積極的に前に出て、アメリカのディフェンスが置いていかれる場面も見られた。両チームのゴールキーパーのファインセーブもあり、なかなか先制点を挙げられない我慢の時間帯が続く。そして、終盤についに試合が動いた。混戦のなか、韓国が痛恨のファウルをとられ、2選手が退場。ひとりが戻ったものの、まだ数的有利にあるアメリカのAndy Yohe(FW)がリンク中央でパックを奪い、そのパスを受け取ったAdam Page(FW)がダッシュ力を活かしてゴール正面に持ち込み、相手GKが慌てて下がる間にシュートを決めた。

これでアメリカ有利になるかと思われたが、韓国がその直後の11分25秒に同点に追いつく。ブルーライン付近でアメリカのパスコースを読み、カットしたYoung Jae Cho(DF)がゴール前まで持ち込み、左サイドに走りこんできたByeong seok Cho(FW)に絶妙の横パス。それを確実に決めた見事な同点弾だった。

運命の最終ピリオドも、両チームとも一歩も譲らない展開が続いた。延長戦に突入かと思われた12分57秒、アメリカが執念を見せた。スピードを活かして韓国ゴールに襲いかかり、ゴール裏を使いながら相手ディフェンスをひきつけ、スペースができたところにTaylor Lipsett(FW)が強烈なシュートを放ち追加点。これが決勝点となり、アメリカの勝利となった。

何度も好セーブを見せたGK Hyuk Jun Choi。韓国のベストプレーヤーに選ばれた
何度も好セーブを見せたGK Hyuk Jun Choi。韓国のベストプレーヤーに選ばれた

試合終了間際に決勝点を決めたFW Taylor Lipsettを囲むアメリカ選手たち
試合終了間際に決勝点を決めたFW Taylor Lipsettを囲むアメリカ選手たち

(原稿/荒木美晴 撮影/吉村もと)

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