世界選手権7-8位決定戦 韓国対ドイツ

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延長戦を制し、7位で今大会を終えた韓国チーム

現地時間の15日、順位決定戦で韓国とドイツが対戦。3-3で突入した延長戦を韓国が制し、7位韓国、8位ドイツの順位が確定した。

トリノパラリンピック4位、昨年の世界選手権5位のドイツが、まさかの最下位に沈んだ。Rennhack FrankとPilz Christianのフォワード二人を欠く布陣で臨んだ試合は、序盤から苦しい展開に。パスコースを作りながらパックを中に入れることができないドイツに対し、韓国が先制。第1ピリオド10分44秒にSeung Hwan Jung(FW)が、ゴールポストに当たったシュートの跳ね返えりをねじ込んだ。

さらに韓国が1点を追加し、韓国リードで迎えた2ピリに、ようやくドイツが反撃開始。5分45秒にSegreff Udo(FW)が、また10分37秒にStumpe Sven(FW)がゴール前の混戦から得点し、同点に追いついた。その後、韓国に1点を追加されるが、3ピリ2分4秒にキャプテンWedde Jorg(DF)がゴール正面からパックを持ち込み、執念の同点弾を決めた。

勝負は延長戦へ。しかし、体力の限界が近づき、スピードを失ったドイツは、ここでもなかなかシュートまで持ち込めない。逆に残り4分に韓国にパックを奪われ、得点を許した。まさかの結果に天井を仰ぐドイツ選手たち。試合が終了した直後は、放心状態でリンクに佇み、観客席の応援団の拍手に手を上げて応えることしかできなかった。

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1得点2アシストでドイツチームを引っ張ったSegreff Udo

今大会、韓国チームの攻撃の柱として活躍したSeung Hwan Jung(写真中央)。この試合でもベストプレーヤーに輝いた
今大会、韓国チームの攻撃の柱として活躍したSeung Hwan Jung(写真中央)。この試合でもベストプレーヤーに輝いた

(原稿/荒木美晴 撮影/吉村もと)

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