世界選手権決勝 アメリカ対ノルウェー 試合終了間際にアメリカが劇的な決勝点!

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閉会式では、優勝したアメリカチームを祝福する紙吹雪が舞い上がった

現地時間16日の19時から、決勝戦のアメリカ対ノルウェーの試合が行われた。最終ピリオド終盤まで、両チームとも得点を許さない接戦となったが、試合終了11秒前に、アメリカがノルウェーゴール前のフェイスオフから得点。劇的な勝利をおさめた。

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アメリカチームの速攻もノルウェーディフェンス陣が徹底して封じた

第1ピリオドから試合終盤まで、優勢を保っていたのはノルウェーだった。予選・準決勝でも存在感を見せていたノルウェーの主軸・Pedersen Rolf Einar(FW)を中心に、ゲームメーク。次の展開を読んだ攻守の切り替えのうまさが光り、アメリカゴール前に幾度となく攻め込んだ。

これに対し、アメリカも必死のディフェンスでゴールを死守。逆に、ノルウェーのマークがはずれる隙を狙い、積極的にシュートを放つなど、素晴らしい集中力でピンチを乗り切った。

両チームとも一歩も譲らない互角の戦いが続くが、試合終了まであと3分を切ったころから、疲労からかノルウェーの動きにキレがなくなる。そして残り時間11秒、ノルウェーゴール前のフェイスオフから、パックを奪ったアメリカ・Chace Taylor(FW)のパスを、Andy Yohe(FW)が押し込み、ゴール。これが決勝点となり、アメリカが勝利。価値ある優勝を飾った。

<最終順位>

1位 アメリカ

2位 ノルウェー

3位 カナダ

4位 日本

5位 チェコ

6位 イタリア

※6位までがバンクーバーパラリンピックの出場権獲得

7位 韓国

8位 ドイツ

 ※韓国とドイツは、大会後に行われる入れ替え戦にまわる。Bグループ(2部)優勝エストニア、準湯勝のスウェーデンと対戦し、上位2チームがバンクーバーパラリンピックに出場できる。

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試合時間残り11秒でフェイスオフからの決勝点を決めたAndy Yohe(アメリカ、写真右)

今大会、存在感を十分に見せつけたPedersen Rolf Einer(ノルウェー、写真中央)
今大会、存在感を十分に見せつけたPedersen Rolf Einer(ノルウェー、写真中央)

(原稿/荒木美晴 撮影/吉村もと)

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