アイススレッジホッケー — 2010/1/21 木曜日 at 1:05:09

日本はノルウェーに逆転負け/スレッジホッケージャパラ

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第2ピリオドまで強豪ノルウェーを無失点に抑えたGK永瀬充(写真/吉村もと)

ビッグハットで行われている「2010ジャパンパラリンピックアイススレッジホッケー競技大会」は20日、大会2日目を迎え、日本はノルウェーと対戦。第2ピリオドに日本が遠藤隆行(DF)の得点で先制点を挙げるが、最終ピリオドにノルウェーに逆転を許し、1-2で敗れた。

日本とノルウェーは遠征や大会で対戦する機会が多く、互いのプレーや戦術は研究し尽くしている相手。この試合も日本は、いつものように、ミスをしないことと得点力のあるRolf Einar Pedersen(DF)をしっかりとマークすることをテーマに掲げ、リンクにあがった。

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DFながら、スピードとテクニックを活かして先制点を挙げた遠藤隆行は、試合後、ベストプレーヤーに選ばれた

第1ピリオドは、初戦と同様にスピードのある遠藤や伊藤仙孝(FW)のセットをスタメンに起用し、パックを相手陣地に放り込んで走るダンプ&チェイスでノルウェーを追い込んだ。第2ピリオドもその勢いを保ったまま、日本のペースで試合が動く。

1分34秒には、ゴール裏を使いながら伊藤から遠藤へとパスをつなぎ、貴重な先制点を挙げた。その後は、攻守が激しく入れ替わる一進一退の攻防が続くが、日本は初日に続いてマスクを被ったGK永瀬充がファインセーブを連発。ピンチを救った。

だが、最終ピリオドに大きな落とし穴が待っていた。3分33秒には日本の選手交代のさなかに、ノルウェーにパックを持ち込まれてPedersenが強烈なシュートを放ち、同点に追いつかれた。さらに、12分55秒には日本のパワープレーで数的有利な状況でありながら、ゴール前のディフェンス陣が味方同士で衝突してラインを崩す痛恨のミスを犯し、またもやPedersenが得点。逆転を許してしまった。その後、日本は猛攻をしかけるが、ノルウェーも必死のディフェンスでゴールを死守。そのまま試合終了のブザーが鳴った。

試合後、中北監督は「1点目の失点の仕方とタイムアウトが取れなかったのは、ベンチワークの反省点」と話し、自身の采配ミスを悔やんだ。だが、ノルウェーに対しての攻め方が明確になったのは収穫といえる。遠藤も「ミスが続き、そこをついてきたノルウェーが一枚上手だった」と話す一方で、「試合としてはよかった」と明日に向けて気持ちを切り替えていた。

チェコが善戦 王者・アメリカを追い込む

第一試合は、アメリカ対チェコの試合が行われた。両チームとも無得点で迎えた第3ピリオドの残り1分半、チェコのゴール前の混戦からアメリカが細かくパスをつなぎ、ベテランJoe Howard(FW)がパックを押し込み得点。1-0でアメリカが勝利した。

しかし、この試合は、アメリカの動きよりも、チェコのバランスの取れた攻守が目立った。

チェコ代表のラインナップを見る限り、たとえばノルウェーのPedersenのようなスーパーエースのような選手はいないといえる。しかし、選手それぞれの役割をきちんとこなす組織力は、抜群の安定感を見せた。この試合も、初日の日本戦でも見せた早いタイミングのチェックで相手のチャンスの芽をつぶし、中をしっかりと固めるプレーで、最後までアメリカを翻弄した。

第2ピリオドの残り5分には守護神のGK・Vapenka Michalを下げ、Matousek Janに交代。チャンスとばかりにアメリカはスピードを活かした攻撃をしかけるが、チェコのDF陣がゴール前を死守。Matousek Janもまたナイスセーブをみせ、ベンチの期待に応えた。

試合終了直前に失点したことは課題として残るが、成長を見せつけたチェコ。バンクーバーでも、怖い存在になりそうだ。

第一試合
アメリカ 0-0-1=1
チェコ  0-0-0=0

第二試合
日本    0-1-0=1(得点:遠藤、アシスト:伊藤)
ノルウェー 0-0-2=2

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体格に勝る相手の動きをチェックでつぶす安中幹雄(FW・写真右)

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今大会注目のGK・チェコのVapenka Michal(写真中央)

(原稿/荒木美晴 撮影/吉村もと)