パリ2024パラリンピック — 2024/9/8 日曜日 at 13:45:13

【パリ2024】18歳・小田が金メダル獲得! ヒューエットのマッチポイントをしのぎ、頂点へ

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表彰式で金メダルを首にかけ、笑顔を見せる小田=スタッド・ローラン・ギャロス(撮影/植原義晴)

パリ2024パラリンピックは7日、スタッド・ローラン・ギャロスで車いすテニスの男子シングルス決勝が行われた。カードは東京大会の金メダリストで世界ランキング1位のアルフィー・ヒューエット(イギリス)と世界ランキング2位の全仏王者・小田凱人(東海理化)。世界の車いすテニス界をけん引するふたりの金メダルをかけた勝負は、小田がヒューエットに6-2、4-6、7-5で勝利。初出場の18歳が、金メダルを獲得した。

第1セットは小田のサービスゲームからスタート。いきなりポイントの取り合いとなるが、この日の小田はサーブが絶好調。4度のジュースを経て、最後はセンターへの148キロのサービスエースを決め、先取。その後は4度のブレークに成功して、6-2で取り切った。第2セットは互いのサービスゲームをキープして進むが、第9ゲームでブレークを許し、セットカウントをタイにされた。

そしてファイナルセットはリードを許す展開となり、第9ゲームは30-30から前に出たところでボールをネットにかけてしまい、相手にマッチポイントを与えてしまう。しかし、ここから小田が本領を発揮。粘りのプレーで相手のアウトミスを誘うと、サーブでヒューエットの体勢を崩し、3球目で沈めた。続く第10ゲームはリターンエースなどでブレークに成功。そこからゲームを連取して逆転勝利。2時間38分の激闘に幕を下ろした。

小田は「これまでで一番楽しい試合だった。アルフィーとのライバル関係がここまでレベルを上げていると思うし、お互いにここからまた強くなっていくと思う」と振り返り、「でも、この緊張感は4年に一回がちょうどいいかな」と笑っていた。

また、3位にはグスタボ・フェルナンデス(アルゼンチン)が入った。

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(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)