アジアパラ競技大会第2日目は、本格的に競技が始まった。日本勢は陸上競技の視覚障害クラス(T11)の和田伸也(大阪府視覚障害者福祉協会)が、16分20秒48の大会新記録でゴールを駆け抜け、金メダル獲得第1号となった。
和田の力走に続けとばかりに、陸上競技では視覚障害クラス(T12)5000mで堀越信司(NTT西日本)、義足クラス(T42/44)走幅跳で山本篤(スズキ)、知的障害クラス(T20)1500mで豊嶋眞樹子(ファッションセンターしまむら)が、それぞれ金メダルを獲得した。
競泳陣も好スタートを切った。男子200m個人メドレー(SM9)に出場した山田拓朗(NTTドコモ)は、2種目の背泳ぎでは5番手ながら、3種目の平泳ぎでトップ集団を猛追。「先を行く隣のレーンの中国の選手が疲れているのがわかったので、最後まで諦めずに泳ごうと思った」との言葉の通り、最後の自由形では力強い泳ぎを見せ、残り25mで先頭に立つと、圧巻のスピードでゴールへ一直線。見事な泳ぎで優勝した。さらに、その約1時間半後に行われた50m自由形も制し、2冠を達成。「韓国入りしてから調子もよかったですし、レースの間隔は短かったですが、タイム的にはまずまずでよかったと思います」と振り返った。
また、男子では木村敬一(日本大学大学院/東京ガス)が50m自由形(S11)、木村潤平(東日本電信電話)が100m平泳ぎ(SB6)、中村智太郎(パルポート彩の台)が100m平泳ぎ(SB7)、女子では16歳の女子高生スイマー池愛里(東京成徳大高)が50m自由形(S10)で優勝し、表彰台の中央で笑顔を見せた。
(取材・文/荒木美晴)