陸上競技の走幅跳び、100m、200mで、アジア3冠を狙う山本篤(スズキ)は21日、100m(T42クラス)に出場した。12秒81の大会新をマークして、走幅跳に続く2個目の金メダルを獲得、ガッツポーズをして喜んだ。
山本は今季トラック種目が好調で、9月のジャパンパラ競技大会(山口)で100m の自己記録である12秒61をマーク。この日は、雨中の難しいレースとなったが、大会新の12秒81でゴールし、アジア3冠に王手をかけた。
レース後、山本は「スタートがうまくいかず、スリランカの選手に前を行かれたが、焦らず自分の走りができた。『絶対に抜くことができる』という気持ちで諦めずにがんばりました。(世界のメダルを目指しているので)アジアでは、絶対に負けてはいけない。明日も、自分の走りに集中し、3冠をとりにいく」と力強くコメントした。
22日に200mを控える。2015年世界選手権、そして2016年リオパラリンピックにつながる結果で今シーズンを終えて欲しい。
(取材・文/瀬長あすか、撮影/吉村もと)