パライアスホッケーの平昌パラリンピック最終予選は11日に3日目を迎えた。第1試合のスウェーデンとスロバキアの試合は延長戦の末、2-1でスロバキアが勝利。また、第2試合のチェコ対ドイツは、チェコが5-1で勝利した。
■スウェーデン 1-2 スロバキア
13日に日本が対戦するスロバキアが、ソチパラリンピック8位の地元・スウェーデンを破る活躍を見せた。
両チームとも互いに決定打が出ないまま、試合は終盤へ。第3ピリオドの5分9秒、先制したのはスロバキア。相手のペナルティによるパワープレーのチャンスで攻め上がり、ゴール右側から中央にパス。Ligdaのシュートは一度は相手ディフェンスに阻まれたが、体勢を崩しながらもこぼれたパックに反応し、ゴールに押し込んだ。
試合時間1分43秒を残してタイムアウトを取ったスウェーデンは、ここからゴールキーパーをあげて6人攻撃にすべてを懸ける。そして、その直後の相手ゴール前からのフェイスオフで見事得点に成功。土壇場で同点に追いついた。
そして迎えた、5分間の延長戦。序盤はスウェーデンが試合を作るが、中盤にLundgren が相手のディフェンスに行ったところで痛恨のペナルティを取られてしまう。一方のスロバキアは、その大きなチャンスを逃さなかった。直後のフェイスオフでパックをキープし、Fojtikからの縦パスにVecerekが合わせてシュート。一度はゴールキーパーに弾かれるも、執念でゴールにねじ込んだ。
昨年末の世界選手権Bプール3位だったスロバキアは、この10か月の間に力をつけてきた様子。2日後の試合で日本はしっかりと勝利し、格上の力を見せたいところだ。
■チェコ 5-1 ドイツ
第1ピリオド2分32秒に、チェコがKlimaのシュートで先制。さらに追加点を入れて主導権を握るチェコは、各ピリオドに得点し、5-1でドイツに勝利。日本と同様に、勝ち点「6」を手にした。
(取材・文・撮影/荒木美晴)