東京2020パラリンピック — 2020/1/23 木曜日 at 19:19:35

東京オリ・パラ日本選手団の公式ウェア発表! 前川「キュロットから義足が見えるのが気に入っている」

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6人のアスリートが東京オリ・パラ公式ウェアに身を包み登壇した(撮影/植原義晴)

23日、都内で東京2020オリンピック・パラリンピックで日本選手団公式服装のデザインが発表された。コンセプトは「ニッポンを纏う」。日の丸をイメージした開会式用の白のジャケット、赤のパンツとスカートが披露された。女子選手はキュロットも選ぶことができる。結団式など式典で着用する紺のジャケットと白のパンツも発表された。

どちらも伸縮性、高い通気性と吸汗速乾性、快適性に優れ、厳しい暑さにも配慮されている。共生社会の実現に向け、日本選手団として初めてオリンピック・パラリンピックでデザインが統一された。製作は紳士服大手のAOKI。

ゲストモデルとして、競泳の瀬戸大也、ウエイトリフティングの三宅宏実、馬場馬術の黒木茜、パラアーチェリーの上山友裕、パラ陸上の前川楓、パラ陸上・パラトライアスロンの土田和歌子が公式服装に身を包み、登壇。

選手一人ひとりの体形に合わせた1着を作るため、パーソナルオーダーで作製されているのが特徴で、瀬戸は「ストレッチが効いていて、着ていて疲れない」と着心地の良さを実感している様子だった。

「オリとパラが共に戦える舞台が整った」と話した上山。ジャケットのボタンにはオリンピックは五輪マーク、パラリンピックはスリーアギトスが刻まれている

パラアーチェリーで出場内定を得ている上山は、「車いすユーザーは普通のスーツだと袖が汚れる。でも今回は普段より袖を短く切り、タイヤに当たらない工夫をしてもらった。この服装で開会式に出るのが楽しみ」と語る。

また、2競技で代表入りを狙う土田は「身の引き締まる思い。この服に袖を通せるように頑張りたい」と言葉に力を込め、前川は「初めてオリンピックとパラリンピックの選手が同じデザインの服を着用するということで、みんなひとつになっていると感じる。キュロットから義足が見えるのも気に入っている」と話し、笑顔を見せていた。

また、この日は審判や競技役員が着用するユニフォームも披露された。オリンピックは7月24日に開幕し、パラリンピック開会式は8月25日に行われる。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)