静岡県掛川市のつま恋乗馬倶楽部で開催された「Japan Open 2015 Final パラ馬場馬術競技会」が3月26日に閉幕した。人馬一体の演技で頂点を競う馬術はパラリンピックの正式競技のひとつ。
障がいの程度に応じてⅠa・Ⅰb・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳの5つのグレードに分類され、各グレードの頂点を争う。今大会は、規定演技を行う「チャンピオンシップテスト」と「チームテスト」の2種目を実施。あらかじめ決められた地点で、歩様、歩度、運動課目で図形を描き、各項目を10点満点で採点した。
今大会は国内トップレベルの8人馬が参加。アテネパラリンピック日本代表の鎮守美奈(明石乗馬協会)をはじめ、若手の稲葉将(グリーンフィールドET)、元日本中央競馬会(JRA)騎手で落馬事故により引退し、パラ馬術選手に転身した常石勝義(明石乗馬倶楽部)や高嶋活士(長谷川ライディングファーム)ら、2020年東京パラリンピック出場を目指す選手が存在感を見せた。
■各種目の成績は以下の通り
【チームテスト】
<グレードⅠa>
優勝 鎮守美奈(明石乗馬協会)
2位 尾池萌子(グリーンフィールドET)
<グレードⅡ>
優勝 稲葉将(グリーンフィールドET)
<グレードⅢ>
優勝 常石勝義(明石乗馬協会)
2位 木谷美紀(明石乗馬協会)
3位 高嶋活士(長谷川ライディングファーム)
<グレードⅣ>
優勝 高橋宗裕(エンゼル乗馬倶楽部)
オープン参加 和田真弓(つま恋乗馬倶楽部)
【チャンピオンシップテスト】
<グレードⅠa>
優勝 鎮守美奈(明石乗馬協会)
※尾池は棄権
<グレードⅡ>
優勝 稲葉将(グリーンフィールドET)
<グレードⅢ>
優勝 高嶋活士(長谷川ライディングファーム)
2位 常石勝義(明石乗馬協会)
3位 木谷美紀(明石乗馬協会)
<グレードⅣ>
優勝 高橋宗裕(エンゼル乗馬倶楽部)
オープン参加 和田真弓(つま恋乗馬倶楽部)
(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)