ゴールボール — 2023/3/12 日曜日 at 22:35:43

【ジャパンパラ】ゴールボール女子日本代表が強豪下し、完全優勝!

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チーム最多の19得点をマークした萩原=アリーナ立川立飛(撮影/植原義晴)

東京都立川市のアリーナ立川立飛で行われている「2023ジャパンパラゴールボール競技大会」は12日、最終日を迎えた。女子チームの強化を目指し、東京2020パラリンピック銅メダルの日本、同銀メダルのアメリカ、次回パラリンピック開催国のフランス、昨年の世界選手権準優勝の韓国が参戦。日本は決勝戦でアメリカに6-2で勝利し、優勝を果たした。

日本は、予選でまず世界選手権の準々決勝で敗れた韓国に逆転勝ち。続いてアメリカには1点差で競り勝ち、フランスには9-2で勝利。12日に予選4位のフランスと再戦して7-0で完封勝利し、決勝に駒を進めた。

その決勝は、世界ランキング3位のアメリカに対し、前半46秒、萩原紀佳がライトからやや内側へ放ったボールが決まって先制点。さらに、レフトの欠端瑛子がアメリカのセンターとライトの間を抜いて追加点をマーク。萩原は中盤にも3点目を決めて、前半を3-0で折り返した。後半に入っても日本は堅守から攻撃へのリズムを作り、アメリカを圧倒。試合時間残り1分半から2失点を喫したが、最後まで持ち味を活かしたゲームを展開した。

決勝で5得点と量産し、チーム最多の計19得点をマークした萩原は、「これまで出場時間が長くなると疲労によってコントロールが悪くなり、決勝トーナメントで得点が取りにくかった。有酸素運動やウエイトトレーニングで体力強化してきたことが結果につながった」と話した。今大会で初めてキャプテンを務めたセンターの高橋利恵子は、「失敗してもみんなでカバーするなど、チームの雰囲気が良かった。チーム力が成長したと感じる大会だった」と振り返った。

レフトプレーヤーとして活躍した新井。初めての国際大会で「金メダルが獲れてうれしい」と語る

また、今大会は20歳の新井みなみが“オリオンJAPAN”デビューを果たした。東京パラリンピックを観てゴールボールを始めたという新井は、競技歴は浅いものの、175センチの長身を活かしたしなやかな投球で、3試合で4得点と活躍した。ディフェンス面では、練習で精度が甘かったサーチについて「緊張したなかで、焦らずボールの音を聞いて止められた」と手ごたえを感じた様子。「今大会をきかっけに成長して、パリ大会に出場する選手になりたい」と力強く話した。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)