【ジャパン国際】江口、金井は予選敗退、世界1位との対戦を糧にアジアパラへ

男子シングルスWH1で昨年2位の江口は今年は惜しくも予選敗退。アジアパラでの活躍を誓う=東京体育館

「ヒューリック・ダイハツJapanパラバドミントン国際大会2026」は10日、東京体育館で各クラスの予選リーグ最終戦が行われた。

男子WH1の23歳・江口翔一朗(NTT都市開発)は、世界ランキング1位のムハンマド・イフワーン・ラムリ(マレーシア)と対戦し、10-21、10-21で敗れ、予選リーグ敗退となった。昨年はラムリに決勝で敗れて準優勝だった。それから1年、「自分もチェアワークとショットの精度向上に取り組んできたが、相手もロスパラにつながる来年のレースに向けて仕上げてきていると感じた」と振り返った。

小学校から大学までバドミントンに取り組み、大学1年時のバイク事故で車いす生活となった。入院中にパラバドミントンの存在を知って転向し、2024年の日本選手権で公式戦デビュー。国内外のトップ選手との対戦を重ねるなかで、持ち前の戦術理解や攻撃力に加え、チェアワークも大きく成長した。

一方で、できることが増えたからこその課題も感じている。「本当に細かいところだけど、上達した部分のピースが試合では噛み合っていない感じ」と江口。ただ、7月のブラジル国際、8月のペルー国際では2位に入り、10月のアジアパラ日本代表にも選出された。総合大会での代表入りは初めてとなり、「自国開催だし、その成長してきたピースを試合に活かすことを課題に、残り1カ月を過ごしていきたい」と、言葉に力を込めた。

パラ金メダリストと対戦し、壁の高さを感じたと話す金井

男子SU5の19歳・金井航(日体大)は、第1シードのチア・リク・ハウ(マレーシア)と対戦し、6-21、9-21で敗れた。相手は世界ランキング1位でパラリンピック2大会連続金メダリスト。前回大会でも予選で対戦しているが、王者の正確無比なラケットワークや試合巧者ぶりは健在で、金井は「1年かけて自分自身も成長はしていると思うが、今日はラリーが続かず、点数も伸びず、同じ土俵に立つのはまだ早いのかも、と思った」と率直に振り返った。

先天性左手首欠損があり、奄美大島では小学校と中学校でサッカー部に所属。新しいスポーツに挑戦したいと高校からバドミントンを始め、高校2年でパラバドミントンの存在を知った。2024年の日本選手権に初出場して以降、サッカーで培ったフットワークや瞬発力を武器に成長を続けている。

昨年から国際大会にも出場し、今年4月からは日体大のバドミントン部で仲間とともに練習に励む。インターハイ優勝者もいるハイレベルな環境に刺激を受け、「たくさん勉強して、経験を積んで、自分のパラの大会に活かしたい」と話す。今年のアジアパラ競技大会では8強入りを目標に掲げる金井。トップ選手との対戦を糧に、さらなる飛躍を目指していく。

(取材・文・写真/荒木美晴)