水泳 — 2010/7/19 月曜日 at 17:37:55

水泳ジャパラで41個の大会新記録が誕生

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2種目を制し、存在感を見せつけた若手ホープの山田拓朗/撮影:吉村もと

毎年、ハイレベルな戦いが繰り広げられる水泳の国内最高峰の大会「2010ジャパンパラリンピック水泳競技大会」が18日、大阪・門真市のなみはやドームで行われた。今年で20回目を迎える今大会には、肢体不自由、視覚障害、聴覚障害、知的障害を持つ国内のトップスイマー約200名が参加。期待された世界新記録は出なかったものの、男女合わせて41種目で大会新記録を更新した。

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チームリーダーとしての役割も期待される鈴木孝幸

来月15日からオランダで開催される世界選手権に出場する選手や、昨年東京で開催された「東京2009アジアユースパラゲームズ」で活躍したユース選手も多数出場した。

北京パラリンピック金メダリストの鈴木孝幸は、世界選手権で日本代表キャプテンをつとめる。大会数日前に手首を捻挫するケガを負ったものの、200m自由形(運動機能障害S5)で優勝した。「今日はあまり良い泳ぎではなかったけど、世界選手権に向けしっかりと調整していきたい」と話した。

アジアユースパラゲームズでは4種目で金メダルを獲得した若手ホープの山田拓朗も、世界選手権での活躍が期待される選手のひとり。

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大学生となり、週に9〜10回の練習をこなしているという山田。体格も少し大きくなったと感じる

アテネパラリンピックに当時史上最年少の13歳で出場して以来、前回世界選手権では銅メダルを獲得、北京パラリンピックでは4種目で入賞を果たすなど、着実に力をつけてきている。

今大会は、50m自由形(運動機能障害S9)で自身の大会記録を塗り替えて優勝、つづく200m個人メドレーも制した。

兵庫県出身の山田は今春、筑波大学に進学して、新たな競技生活をスタートさせた。大学近くで一人暮らしをしながら体育専門学群で学び、水泳部のトップレベルの仲間とともに練習に励んでいる。

世界選手権では、得意の100m自由形など4種目とリレーに出場予定で、「全種目で自己ベストを出すことが目標。とくに、200m個人メドレーではメダルに絡む泳ぎをしたい」と力強く抱負を語った。

【世界選手権概要】
大会名称:2010 IPC Swimming World Championships
大会期間:2010年8月15日(日)〜21日(土)
開催地:オランダ・アイントフォーヘン
大会会場:Pieter van den Hoogenband Swimming Studium
日本選手団:選手20名(身体14名、知的6名)、役員およびチームスタッフ 計13名

(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)