東京2020パラリンピック, 車いすテニス — 2021/8/31 火曜日 at 1:10:25

【東京2020】ケガ克服の眞田はリードに敗れて3回戦敗退、ダブルスは準決勝に進出

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全治1年の右ひじの怪我を克服し、東京パラに臨んだ眞田。シングルスは敗れたが、ダブルスで頂点を狙う=有明テニスの森(撮影/植原義晴)

〈東京パラリンピック〉車いすテニス/男子シングルス3回戦(8月30日、有明テニスの森)

車いすテニスは男子シングルス3回戦が行われ、眞田卓(凸版印刷)が第5シードのゴードン・リード(イギリス)と対戦し、2-6、1-6で敗れた。

リードはリオパラリンピックの金メダリストで、この日は攻撃的なテニスというより「守り」のテニスを展開。眞田は持ち味のパワーショットで応戦するが、スピン量が多く変化してくる返球に対応できなかった。

眞田は2019年10月、海外ツアーの転戦から帰国後の練習で右ひじを痛めた。「上腕骨外側上顆炎」、いわゆるテニスエルボーで全治1年と診断された。復帰を目指すなか、新型コロナでパラリンピックは1年延期に。「心境は複雑だったけれど、自分にはチャンスだと前向きにとらえた」。懸命のリハビリが功を奏し、パラリンピックに間に合った。

シングルスでは惜しくも敗退したが、「まだまだここで試合がしたい。しっかりと最後まであきらめずにボールを追う」と話した眞田。その数時間後に行われた男子ダブルスは、国枝慎吾(ユニクロ)と組んで準決勝進出を決めている。悲願の表彰台を目指して、ギアを上げていく。

東京パラリンピックの車いすテニスは、男子シングルス56ドロー、女子シングルス32ドロー、男子ダブルス28ドロー、女子ダブルス16ドロー、クアードシングルス16ドロー、クアードダブルス8ドローで行われている。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)