
〈東京パラリンピック〉柔道男子66キロ級/3位決定戦(8月27日、日本武道館)
柔道競技が27日から日本武道館で始まり、男子66キロ級の瀬戸勇次郎(福岡教育大)が3位決定戦でガムヤシビリ(ジョージア)に一本勝ちし、パラリンピック初出場で銅メダルを獲得した。
瀬戸は序盤で大内刈りを返されて技ありを許すが、すぐに浮技で技ありを取り返してポイントを戻した。そして、残り2分を切ったところで、キレのある内股すかしを決めて一本勝ち。逆転での大勝利にも畳の上では感情を出さず、最後まで深々とおじぎをする姿が印象的だった。

瀬戸は生まれつきの弱視で、4歳から柔道を始めた。高校時代は柔道部で活躍し、2017年の金鷲旗には副将で出場した。その後、視覚障害者柔道をスタートし、現在は大学を拠点に稽古を続けている。試合直後のテレビインタビューでは、コロナ禍においては周りの人たちに支えられて柔道ができているのだと実感し、「感謝したい」と話した瀬戸。21歳の若き柔道家は、すでに3年後のパラリンピックを視野に入れており、「パリで金メダルを獲れるように頑張りたい」と力強く締めくくった。
(取材・文/荒木美晴、撮影/佐山篤)