杭州2022アジアパラ競技大会は27日、車いすテニスの男子シングルス順位決定戦が行われ、決勝で小田凱人(東海理化)が眞田卓(TOPPAN)を6-3、7-5で破り優勝を果たした。小田は来年のパリパラリンピックの出場権を獲得した。
試合は小田が主導権を握り、迎えた第2セットは眞田が第1ゲームのリターンエースを機に逆襲。ベテランらしい多彩なショットを繰り出し、5-4とリードする。小田もスピードを活かしてボールを追い、第10ゲームでブレークに成功。ここから両選手ともショットの強度があがり、激しい打ちあいが展開されるが、最後は小田が勝ち切った。
また決勝に先駆けて行われた3位決定戦は、三木拓也(トヨタ自動車)が董顺江(中国)をストレートで下して銅メダルを獲得し、日本人が表彰台を独占した。
小田は「上位3人が全員日本人なのは嬉しいし、そこで優勝できてよかった。日本人のレベルの高さを中国で見せつけられたと思う」と語った。
車いすテニスは、女子シングルスの上地結衣(三井住友銀行)が金メダルを獲得。クアードは菅野浩二(リクルートオフィスサポート)が優勝、石戸大輔(三菱オートリース)が準優勝と、男子・女子・クアードのすべてのカテゴリーで日本人が頂点に立った。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)