車いすテニス世界国別選手権は24日、大会2日目を迎えた。男子B組の日本はスウェーデンを2-1で下し、初戦を白星で飾った。25日に世界ランク2位のヨーキム・ジェラード率いるベルギーと対戦する。
日本は第1試合で眞田卓(フリー)がダン・ウォリンに6-2、6-2で快勝。続く第2試合は、国枝慎吾(ユニクロ)が世界ランク7位のステファン・オルソンと対決。4月に右ひじを手術した国枝にとって、この試合が復帰戦となった。第1セットは、久しぶりの実戦で動きに硬さが見られる場面があったが、7-5で先取。第2セットは徐々に試合勘を取り戻し、第8ゲームを2本のリターンエースなどでブレークして6-3で取り、ストレートで勝利した。
第3試合のダブルスは、国枝・眞田組がオルソン・ウォリン組に4-6、6-4、7-10で敗れた。
スウェーデンの屋台骨であるオルソンは、パラリンピックのメダルホルダーだ。北京のダブルスで銀メダル、ロンドンでもダブルスで金メダルを獲得している。シングルスでは、過去に4位をマーク。2014年の冬季ソチパラリンピックではアイススレッジホッケーのスウェーデン代表として出場。一時ランキングは落としたが、現在は7位まで再浮上している。これからも日本勢にとって警戒すべき選手のひとりになりそうだ。
日本クァードは世界NO.1のディラン・アルコットを擁するオーストラリアに1勝2敗で敗れた。また、ベルギーと対戦した日本ジュニアは15歳の清水克起(愛知県立しげのぶ特別支援学校)が第1試合のシングルスでストレート勝ち。だが、続くシングルスとダブルスで敗れ、チームの初勝利はならなかった。女子は25日にイギリスと対戦する。
(取材・文/荒木美晴、撮影/吉村もと)