車いすバスケットボール — 2021/5/9 日曜日 at 20:43:24

東京パラ本番会場で強化試合を実施

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東京パラ本番会場の有明アリーナで車いすバスケットボール男女日本代表候補の強化試合が行われた(撮影/植原義晴)

車いすバスケットボール日本代表候補選手による特別強化試合が9日、東京2020パラリンピック本番会場の有明アリーナ(東京・江東区)で開催された。

女子強化指定選手12人は、男子選手を中心に構成するクラブチームの千葉ホークスと対戦し、45-64で敗れた。高さとスピードに勝る男子選手を相手にゴールが奪えず、序盤からリードを許す展開に。第3クォーターは2ゴール4得点に抑えられ、最後まで流れを引き寄せられなかった。

岩佐義明ヘッドコーチは、「コロナ禍で海外勢との試合や対人練習ができず、試合勘が不足している。今日のような練習は力になるので、男子の胸を借りながら試合勘を養い、チーム力を上げていきたい」と、本番に向けた強化について語った。

「東京大会に出場すればパラは5大会目。精神的支柱としてチームを勢いづける」と自身の役割を語る藤本(右)

男子強化指定選手は10人ずつに分かれて紅白戦を実施。チームブラックが54-53でチームホワイトを下した。チームブラックは2点ビハインドで迎えた第3クォーターに、藤本怜央(4.5)が3ポイントシュートを4本決めるなどして逆転に成功。最終ピリオドは相手の猛攻で1点差まで追い込まれるが、逃げ切った。

藤本は「初めて使うアリーナで、リングやフロアの硬さを確認しながら臨んだ。最初はタッチは良かったのにリングに嫌われていたので、イメージを切り替えて、第3クォーターの3ポイントを軸にゲームを組み立てた。相手の早いディフェンスとタフなコンタクトのなかでどう決めていくかという流れだったが、手ごたえがあった」と振り返った。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)