車いすバスケットボールの国際大会「三菱電機WORLD CHALLENGE CUP 2018」が8日、2020年東京パラリンピックの同競技会場となる武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕した。
日本のほか、昨年の覇者である強豪オーストラリア、“過去最高の選手”と称されるパトリック・アンダーソンが現役復帰したカナダ、今年の世界選手権ホスト国のドイツが参加。
4カ国総当たりで行う予選の初戦で、日本はドイツと対戦。日本は序盤、動きに硬さが見られたが、1点ビハインドで前半を折り返すと、後半は古澤拓也(パラ神奈川スポーツクラブ)の3ポイントシュートなどで連続得点を入れ逆転に成功。
キャプテンの豊島英(宮城MAX)を中心に複数のラインを起用し、リードを広げると、強化してきたディフェンスも終盤まで機能し、65-60で勝利した。
チーム最多の15得点をマークした藤本怜央(宮城MAX)は「前半は連携を重視するあまりオフェンシブに行けなかったことは課題になったが、シューターが多いドイツに対して堅い守備ができたことは良かった」と振り返った。
カナダ対オーストラリアの試合は、73-44でオーストラリアが白星スタートを切った。また女子日本代表とオーストラリア代表による国際強化試合も実施され、日本が56-42で勝利した。
今大会は昨年始まり、2019年まで3年連続で開催することが決まっている。日本代表の強化のほか、2020年東京パラリンピックを目指して取り組んでいる審判員やテーブルオフィシャル、競技ボランティアなどの競技スタッフ育成も目的としている。2・3日目は客席の一部(アリーナ席)を有料化している点も特徴となっている(スタンド席は無料)。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)