次世代を担う若手選手の育成を目的とした国際大会「三井不動産 車いすラグビー SHIBUYA CUP 2024」が18日から20日の3日間にわたり、国立代々木競技場第二体育館で開かれた。日本代表とオーストラリア代表の2カ国による計4試合を実施。日本代表は第1試合は45-58、第2試合は48-56、第3試合は62-61、第4試合は52-54とし、通算成績1勝3敗で大会を終えた。
日本代表には、パリ2024パラリンピック金メダル獲得メンバーの橋本勝也(3.5)、中町俊耶(2.0)、草場龍治(1.0)に加え、19歳の青木颯志(3.0)や20歳の山城来(1.5)、25歳の白川楓也(3.0)ら12人が名を連ね、壁谷知茂(2.0)がキャプテンを務めた。橋本は体調不良により第1・2試合を欠場した。
最終戦は接戦となった。序盤、日本はペナルティから3連続失点するなどして追いかける展開に。第2ピリオドに入ると日本チームは全員のハードワークでじわじわと相手にプレッシャーをかけ、2度のターンオーバーに成功。26-26の同点で前半を終えた。第3ピリオドでオーストラリアに先行するも再逆転され、再びリードを許すなか、橋本が相手の守備を力技でこじ開けてトライするなど粘りを見せるが、追いつくことができなかった。
試合後、壁谷は「大会に向けてとくにスペーシングを強化してきた。試合を重ねるごとに良くなっていったし、若手選手も頑張っていた」と振り返り、また橋本は「自分を含め全員が20代のラインナップで戦うこともでき、日本の未来が見えた大会だったと思う」と話し、前を向いた。
(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)