車いすラグビー — 2024/1/25 木曜日 at 19:20:48

【ジャパンパラ】ドイツとブラジルに快勝、日本代表は2連勝発進!

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長いプレータイムでチームをけん引した橋本(右)=千葉ポートアリーナ

「2024ジャパンパラ車いすラグビー競技大会」が25日、千葉ポートアリーナで開幕した。世界ランキング3位の日本、同9位のドイツ、同11位のブラジルが出場し、3カ国総当たり戦を3日間行い、最終日の28日に3位決定戦と決勝が行われる。

25日、初戦でドイツと対戦した日本は、第1ピリオドから次々に新しいラインナップを投入。前半は22-22と同点で折り返すが、後半に入ると倉橋香衣(0.5)-乗松聖矢(1.5)-池崎大輔(3.0)-橋本勝也(3.5)のラインがパスカットからのトライなどで連続得点に成功。一気に流れを引き寄せると、第4ピリオドでも乗松や草場龍治(1.0)らローポインターの相手の動きを先読みしたディフェンスから得点のチャンスを掴んでたたみかけ、50-38で日本が勝利した。日本は、ブラジル戦でも高いパフォーマンスを発揮し、57-32と大差で制した。

昨夏のAOC終了後にケビン・オアー氏から指揮のバトンを受け取った岸ヘッドコーチ

今大会、日本は代表の主軸である池透暢(3.0)や島川慎一(3.0)らベテランの一部選手はメンバーから外れ、国際大会の経験が浅い若手が比較的多いメンバー構成になっている。試合後、取材に応じた岸光太郎ヘッドコーチは、「パリやロスに向けて若い選手に経験を積ませてチームの底上げをしていかないといけない」と、その狙いについて語る。

若手選手のなかでは実戦経験が多い橋本も、フル代表では初めてスターティングラインナップに名を連ねた。次世代エースとして着実に成長を続ける21歳は、「国際大会のスタメンを目標にしてきた。緊張は、コートに入ると忘れていた」と笑顔を見せ、「ドイツと対戦するのは初めてだったけれど、持ち味の俊敏性はまずまず発揮できていたと思う。相手4人がディフェンスに来ても、一人で抜けられるようなプレーをしていきたい」と力強く語った。

(取材・文・撮影/荒木美晴)