北京パラリンピックは12日、国家アルペンスキーセンターで女子回転が行われ、注目の座位クラスはアナレナ・フォルスター(ドイツ)が制した。フォルスターはスーパー複合に続いて2個目の金メダル。
滑降、スーパー大回転、大回転で金メダル、スーパー複合で銀メダルを獲得している村岡桃佳(トヨタ自動車)は5位。平昌大会に続く全5種目での表彰台こそならなかったが、歴史に名を刻む活躍を見せた。
平昌大会後の2019年、いったんスキーを離れ、陸上競技に挑戦することを宣言した村岡。陸上のためのフィジカルをいちから作りあげ、東京パラリンピック日本代表に選ばれると、女子100m(T54)で6位に入賞した。その後、スキーに復帰し、「二刀流の集大成」として北京大会を目指していた。半年間の準備期間を経て、その舞台で再び輝きを見せた村岡。「雪の女王」の名にふさわしい結果を残し、笑顔で大会を終えた。
2大会ぶり4度目出場の田中佳子(Tポイント・ジャパン)は6位、初出場の原田紀香(セールスフォース・ジャパン)は8位。立位クラスの本堂杏実(コーセー)は6位、神山則子(テス・エンジニアリング)は8位だった。
(取材・文/荒木美晴、撮影/Kohei MARUYAMA)