【北京2022】氷上競技も熱い! アイスホッケーは初出場の中国が4強入り

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準決勝進出をかけた重要な試合で、先制点と決勝点を挙げた中国の汪之棟=国家体育館(撮影/Kohei MARUYAMA)

熱戦が続く北京パラリンピック。大会は後半にさしかかり、氷上競技も佳境を迎えている。

国家体育館が会場のアイスホッケーは、8日までにAとBの2つのグループに分かれて予選を実施。上位グループのAの1位のアメリカと2位のカナダが準決勝進出を決めている。9日は準決勝の残りの2枠を争う順位決定予備戦が行われ、第1試合はグループA3位の韓国がグループB3位のイタリアを4-0で破って準決勝への切符を獲得。第2試合はグループB首位の中国と同2位のチェコと再戦し、中国が4―3で粘る相手を振り切った。

今大会、各競技で地元中国勢の活躍が話題になっている。パラアイスホッケーでも初出場の中国が予選3戦全勝、そして世界ランク5位の格上のチェコを2度破って準決勝進出と、大躍進している。チームの監督はロシア人のシャルシュコフ氏。2014年ソチパラリンピックで銀メダルを獲得したロシア代表のアシスタントコーチを務めていた人物だ。中国の実力はベールに包まれていたが、2018年の世界選手権Cプールで優勝して国際舞台に躍り出ると、1年後の世界選手権Bプールで優勝。2022-2023年シーズンのAプールへの昇格を決めるなど、勢力図を塗り替える勢いで成長を遂げている。

11日の準決勝はカナダ対韓国、アメリカ対中国のカードとなった。同日の5-6位決定戦はチェコ対イタリア。

国家水泳センターで行われている車いすカーリング(撮影/荒木美晴)

一方、国家水泳センターでは車いすカーリングの予選が行われている。8日までに6試合または7試合を終えた段階で、5勝1敗のスウェーデンが首位、4勝2敗の中国とスロバキアが2位タイの状況に。そして9日に行われた試合では、スウェーデンがスロバキアに敗れ、中国がスロバキアとの直接対決を制したことで順位が入れ替わり、中国がスウェーデンとともに6勝2敗で1位タイにあがった。予選は10日まで行われる。

(取材・文/荒木美晴、撮影/Kohei MARUYAMA)