
「世界車いすカーリングミックスダブルス世界選手権大会2025」が3月11日から6日間にわたり、スコットランドで開催された。日本からは小川亜希と中島洋治が出場し、決勝でスコットランドを11-2で下し、優勝を果たした。同種目での優勝とメダル獲得は日本車いすカーリング史上初の快挙。今大会の結果、ミラノ・コルティナ2026パラリンピック競技大会の出場権も獲得した。
小川・中島ペアは、予選リーグでは強豪国を倒して4勝2敗でリーグ2位、全体6位で予選を通過。準々決勝でカナダ、準決勝でエストニアに勝利し、決勝では精度の高いショットで試合を優位に進め、予選4位のスコットランドに大差で勝利した。
車いすカーリングのミックスダブルス種目は、ミラノ・コルティナ2026パラリンピックで初採用される新種目。出場枠は「8」で、今大会の結果を反映させた結果、日本代表は全体の5位で出場権を獲得した。日本車いすカーリング協会は、小川、中島両選手をこの種目の日本代表候補に内定すると発表。小川、中島両選手は2010年のバンクーバー大会に4人制日本代表として出場しており、ともに2度目のパラリンピックとなる。
なお、今大会に先駆けて行われた4人制の世界選手権では日本代表は9位となり、パラリンピックの出場権を逃している。
(写真提供:JWCA、文/荒木美晴)