NEWS, 東京2020パラリンピック — 2021/7/2 金曜日 at 16:34:43

東京パラ日本選手団主将は車いすテニスの国枝、副主将はゴールボールの浦田に決定!

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(左から)記者会見に臨む髙橋秀文東京2020パラリンピック推進本部長、井田朋宏日本代表選手団副団長、河合純一日本代表選手団団長、櫻井誠一日本代表選手団副団長(オフィシャル提供)

日本パラリンピック委員会(JPC)は2日、8月24日に開幕する東京2020パラリンピック日本選手団の第一次発表記者会見を開き、全22競技のうち20競技の選手221人を発表した。競技パートナーやコーチらを合わせた総数は384人で、史上最多となった。未確定のパラ・パワーリフティングとトライアスロンの2競技を含め、残る選手は追加で認定していくとしている。

選手団主将にはアテネ大会のダブルス、北京とロンドン大会のシングルスで金メダルを獲得している車いすテニスの国枝慎吾(ユニクロ)、副主将にロンドン大会のゴールボールで金メダルを獲得した浦田理恵(アソウ・ヒューマニーセンター)を選出した。旗手は男女1名ずつで、男子は卓球の岩渕幸洋(協和キリン)が選ばれた。女子は最終的に選手団が決まり次第、発表される。

東京パラの車いすテニス会場の有明テニスの森公園で2019年に開催された楽天オープンを制した国枝慎吾。現在はITF世界ランキング1位の座に君臨。東京パラは主将として、選手団をけん引する(撮影/植原義晴)

国枝はJPCを通し、「ホーム開催として今回のパラリンピックに参加できる日本選手は、おそらく全員が人生で一度きりのとても貴重な経験となることと思います。また、東京パラリンピック は、障がい者スポーツの枠にとらわれず、純粋にスポーツとしての魅力を伝えられる最高の舞台でもあります。一人ひとりの選手が、この世界最高峰の場で全力を尽くすべく準備をしてきたと思いますし、また、そのパフォーマンスが、日本の皆さまの障がい者スポーツに抱くイメージを、いい意味で上回ってくれると思います」とコメントを発表。

また、新型コロナウイルスで大会開催が1年延期になった東京大会について、「開催に様々な意見があることは選手も承知しています。それでも、選手としては、開催のためにご尽力いただいた皆様への感謝の気持ちを忘れず、また、コロナ禍により様々な制約があることを理解し、順守して、試合に臨んでいく所存です」と決意を新たにしていた。

また、副主将の浦田も「日本においては初の副主将の配置ということもあり、主将国枝選手と協力し、責任と誇りを胸に 選手団の模範として誠心誠意努めて参ります」とコメントを寄せた。

(取材・文/荒木美晴)