陸上 — 2024/5/22 水曜日 at 23:16:16

【世界パラ陸上】女子砲丸投げで齋藤が銅メダル獲得!

by
女子砲丸投げ(F469)で2大会連続で銅メダルを獲得した齋藤=神戸総合運動公園ユニバー記念競技場(撮影/植原義晴)

パリ2024パラリンピックの代表選考を兼ねた「神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会」が22日、神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行われた。

上肢障害F46の女子砲丸投げで、前回大会3位の齋藤由希子(SMBC日興証券)が2投目でシーズンベストとなる11m72をマークし、2大会連続の銅メダルを獲得した。5投目まで2位につけていた齋藤。6投目でHolly ROBINSON(ニュージーランド)に逆転を許し、再逆転を狙ったが、5月上旬に痛めた右脚の影響もあって投げ急いでしまい、記録が伸びなかった。齋藤は「12mを目標にしていた。逆転を許したのは力不足だと感じたし、悔しい」と唇をかみつつも、パリに向けて「6投すべてを成功投てきるよう精度を上げていきたい」と語った。優勝は世界記録保持者のNoelle MALKAMAKI(アメリカ)。

車いすT54の女子100m決勝で、村岡桃佳(トヨタ自動車)は17秒47で6位だった。予選で前輪が浮いてしまったというスタートを修正し、素晴らしい飛び出しを見せた村岡。しかし、後半へのスピードにはつなげられず、タイムも伸びなかった。今大会は2種目にエントリーしたが、パリ大会の出場枠は得られなかった。今後の選考対象レース数が限られるなか、まずはスイスの大会に出場予定だといい、「焦ってもタイムが出るわけではない。日常生活から気を付けて積み重ねていきたい」と話し、前を向いた。

視覚障害T13の男子400m予選は、前回大会の金メダリスト・福永凌太(日体大)がエントリー。48秒88の2組1着でゴールし、決勝進出を決めた。福永は前回大会で走幅跳でも銀メダルを獲得しているが、今大会は400mに専念している。

車いすT54の男子1500m決勝は、鈴木朋樹(トヨタ自動車)が7位、岸澤宏樹(日立ソリューションズ)は9位。上肢障害T47の男子400m決勝は、鈴木雄大(JAL)が49秒43の自己ベストで4位だった。

知的障害T20の女子1500m決勝は、山本萌恵子(愛知陸協)6位、岡野華子(あいおいニッセイ同和損保)が5位、藤原由奈(愛アスリートクラブ)が7位だった。

(取材・文/荒木美晴、撮影/植原義晴)