東京2020パラリンピック, 車いすテニス — 2021/8/13 金曜日 at 20:14:55

国枝は「楽しみ」、車いすテニス日本代表がパラへの意気込み語る

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金メダル奪還に「自信がある」とコメントした男子の国枝慎吾=写真は2020年の全豪オープン(撮影/植原義晴)

東京2020パラリンピック開幕を控え、車いすテニス日本代表がオンライン取材に応じ、本番への意気込みを語った。

日本代表は中澤吉裕監督が率い、男子は国枝慎吾、眞田卓、三木拓也、荒井大輔の4人、女子は上地結衣、大谷桃子、田中愛美、高室冴綺の4人、クアードは菅野浩二、諸石光照の2人がそれぞれ最高峰の舞台に挑む。中澤監督は「全クラスで一番いい色のメダル獲得を狙っている」と目標を明かした。

世界ランク1位の国枝慎吾は、男子のトップ選手の実力は非常に接近しており、強力なライバルたちがいると前置きをしたうえで、「自分が金メダルを獲ると強い気持ちを持って臨むし、当然自信がある。目の前のことに集中していく」と言葉に力を込める。3連覇を目指した前回のリオ大会は、右ひじの不調の影響もあり、シングルスでは準々決勝で敗れた。開催延期を含めてこの5年間を振り返り、「リオ後に復帰した時は、東京大会を第1シードで臨むことになるとは考えてもいなかった。濃密な5年間だったし、今回はとても楽しみ」と笑顔を見せた。

リオ大会の女子銅メダリストである上地結衣は、開催延期に触れつつ「気持ちやプレースタイルを見直せるプラスの1年になった」と振り返った。世界を主戦場に戦い、世界ランキングは2位。グランドスラムは単複あわせて24勝を誇る上地がパラリンピックで譲れないもの、それは「打倒オランダ」での優勝だ。公開競技だった1988年のソウル大会以降、パラリンピックのシングルスはオランダ人選手が優勝し続けており、上地は「オランダの強さはさらに強固なものになっているが、私が一番を崩しに行く気持ちでこれまでやってきている。金メダルを目指す」と力強く話した。

クアードの世界6位につける菅野浩二は、もともと上肢にも障害があるが男子クラスでプレーし、2016年には念願だった日本マスターズにも出場した。その後は周囲のアドバイスもあり、東京パラリンピックはクアードでの出場を目指すことを決意し、17年に転向。19年にはグランドスラム初出場を叶えるなど世界を舞台に活躍中だ。コロナ禍でもバックハンドやサーブを強化し、直近の大会では元世界1位のデビッド・ワグナー(アメリカ)に勝利するなど、手ごたえを感じている。東京大会に向けては、「シングルス、諸石選手と組むダブルスともに、メダル獲得を狙う」と意気込んだ。

(取材・文/荒木美晴)