福岡県飯塚市のいいづかスポーツ・リゾートテニスコート等で行われている「天皇杯・皇后杯 第39回飯塚国際車いすテニス大会(Japan Open 2023)」は20日、競技3日目を迎えた。クアードシングルスは準々決勝が行われ、日本勢で唯一勝ち上がっていた第7シードの菅野浩二(リクルート)は第3シードのデビッド・ワグナーに5-7、4-6で敗れた。
第1セットは相手のダブルフォルトも重なり、優位にポイントを奪取して3ゲームを連取した菅野。しかし、第4ゲームでブレークバックを許すと、ワグナーのコースを突くショットが決まりだし、逆転を喫した。第2セットはワグナーの配球が光り、追いかける展開となった菅野。緩急をつけたボールを入れてリズムを引き寄せようとしたが、追いつくことはできなかった。
「(前日とは違うコートで)球のスピードが違うし、風も吹いてボールが伸びてしまうなど、対応がうまく追いつかなかった。その中で、ワグナー選手はきれいにまとめてきた。やっぱりずっとトップにいる選手で、上手だなと思ったし、自分も同じようにできるようにならないと」と、反省を口にした。
そのほか、男子シングルスは第1シードの小田凱人(東海理化)、また第4シードの三木拓也(トヨタ自動車)を破った第7シードの眞田卓(凸版印刷)が準決勝に進出。女子シングルスは、第2シードの上地結衣(三井住友銀行)と第4シードの大谷桃子(かんぽ生命)が勝ち上がり、準決勝で対戦する。
(取材・文・撮影/荒木美晴)