車いすテニス — 2023/4/18 火曜日 at 20:37:54

【JO2023】小田、三木らが2回戦へ、ジェラードはウデに敗れる

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1回戦で伸び盛りの高野を破った三木=いいづかスポーツ・リゾートテニスコート

「天皇杯・皇后杯 第39回飯塚国際車いすテニス大会(Japan Open 2023)」が18日、福岡県飯塚市のいいづかスポーツ・リゾートテニスコート等で開幕した。グランドスラムに次ぐグレードのスーパーシリーズに位置づけられ、国内外のトップ選手が参戦している。

初日は男子・女子・クアード(各32ドロー)のシングルス一回戦が行われ、男子は世界ランキング2位で第1シードの小田凱人(東海理化)が勝ち上がったが、同4位で第2シードのヨアキム・ジェラード(ベルギー)はワイルドカードで出場しているステファン・ウデ(フランス)に4-6、7-6、1-6で敗れた。

第4シードの三木拓也(トヨタ自動車)は、高野頌吾(かんぽ生命)に6-1、6-1のストレートで勝利した。三木は「(高野とは)昨年の楽天オープンのダブルスで対戦しているが、その時よりショットがしっかりしていてやりづらかった」と、若手の高野の成長を実感した様子。それでもしっかりと勝ち切り、2回戦に駒を進めた。

現在、世界ランキング6位につけている三木。今年は全豪オープンを含むオーストラリア遠征から始まり、ヨーロッパ転戦、韓国での3連戦と続き、今大会ですでに9大会目となる。ハイペースで大会に出場する狙いについて、「昨年は前半でポイントが取れていなかった。そこを今年は取って世界ランクを上げればグランドスラムのシードが見えてくる。そう考えて勝負をかけた」と語る。若手選手の突き上げと、さらに進化する上位ランクの選手とのはざまで、どうプレッシャーをかけていくか。今大会の三木の挑戦に注目したい。

女子は、船水梓緒里(ヤフー)がフランスの選手にストレート勝ちし、スーパーシリーズで初勝利を挙げた。朝から強風が吹くなか、第一試合に登場した船水は、「風が強くて自分のペースにもっていくのが大変だった」としつつも、ミスの少ない堅実なプレーでポイントを重ねた。2回戦では、第3シードのイスカ・グリフェン(オランダ)と対戦する。また、昨年の全米オープンジュニア車いす部門の女子シングルスで準優勝の成績をおさめた高室侑舞(マサスポーツシステム)も1回戦に勝利。2回戦で第1シードの上地結衣(三井住友銀行)と戦う。

クアードは19日の2回戦からシード勢が登場。また、ダブルスもスタートする。

(取材・文・撮影/荒木美晴)