夏季競技, 車いすテニス — 2016/5/25 水曜日 at 23:12:28

【ワールドチームカップ】日本クアードが昨年優勝のアメリカを破り準決勝進出!

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世界NO.1のアメリカダブルスペアを破って準決勝進出を決め、応援にかけつけた女子の上地と喜び合う川野(右)

世界NO.1のアメリカダブルスペアを破って準決勝進出を決め、応援にかけつけた女子の上地と喜び合う川野(右)

車いすテニス世界国別選手権は25日、予選リーグ最終戦が行われた。ワールドグループ1部の日本男子はベルギーに3-0で勝利し、B組1位で準決勝に進出。日本女子もイギリスに全勝。B組の1位で1次リーグを突破し、26日の準決勝に臨む。また、日本クアードは2-1で前回優勝のアメリカを撃破。B組2位で決勝トーナメント進出を決めた。日本ジュニアは3敗となり、7位決定戦にまわる。

川野・諸石組が世界王者に競り勝つ、悲願の優勝に弾み

日本クアード(手にも障がいがあるクラス)が、昨年決勝で敗れたアメリカにリベンジだ。

第1試合は川野将太(シーズアスリート)がブライアン・バートンに6-3、3-6、6-1のフルセットで勝利。エース同士の対戦となった第2試合は、諸石光照(フリー)が世界ランク2位のデビッド・ワグナーに敗れ、チームの運命はダブルスに託された。

諸石と川野がペア組むそのダブルスの相手は、パラリンピック3連覇中のワグナー・テイラー組。クアード界随一のチェアワークを誇るワグナー、そして電動車いすを操り正確なショットを放つテイラーという、ダブルス世界ナンバーワンの壁を崩すことを目標に、諸石は「この1年間、作戦を練ってきた」。

試合は日本が第1セットを7-6で押し切るも、第2セットを4-6で取り返され、勝負はスーパータイブレークに突入。アメリカに1-2とリードを許したが、多くの観客や関係者の声援を受け、そこから日本が6連続でポイントを奪取。最後は川野がバックハンドのスライスを決めて、見事10-6で勝利した。

試合には出場しなかったが、古賀貴裕(ヤフー)と平田眞一(フリー)も声を出して盛り上げ、ふたりを全力バックアップ。まさにチーム一丸となって成し得た勝利に、最後は涙と笑顔が入り混じった。

試合後の記者会見で、川野は「昔は(王者相手に)ビビッて試合に入っていた」と苦笑い。「でも、今は自分たちのレベルも上がり、自信がついてきた」ときっぱり。この勢いを準決勝のイギリス戦につなげていく。

(取材・文/荒木美晴)